ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

地球46億年と日本列島の歴史

  • 春講座

内田 悦生(早稲田大学教授)

曜日 金曜日
時間 15:05~16:35
日程 全4回 ・05月24日 ~ 06月14日
(日程詳細)
05/24, 05/31, 06/07, 06/14
コード 110740
定員 50名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・地球誕生から現在までの46億年の歴史を知る。
・地球表層での地質活動をプレート・テクトニクスにより理解する。
・日本列島の地質学的位置づけと地質に関連した災害を理解する。

講義概要

地球は46億年の歴史を積み重ね現在に至っている。本講座では、宇宙の始まりから太陽系および地球の誕生を解説するとともに今に至る地球46億の歴史を解説し、その間、地球は決して変動のない安定した状態にはなかったことを解説することにより、環境問題を考える上での基礎的な知識を提供する。
また、日本では地質活動が活発であり、それに関連した様々な災害が多発している。なぜ、日本ではこのような地質活動に関連した災害が多いのかを、プレート・テクトニクスの立場から解説するとともに日本列島形成の歴史を紐解く。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/24 地球46億年の歴史 138億年前のビッグバンから太陽系の誕生までの概略を解説するとともに、太陽系の中で地球がいかにして形成されたか、そして地球の衛星である月の誕生に関して解説する。地球は46億年の歴史を有するが、この中で起きた重大事件を取り上げ、地球46億年の歴史の概要を解説する。
2 05/31 地球の構造と隕石 目には見えない地球の内部構造がどのようになっているかを解説するとともに、そのような内部構造がどのような過程を経て形成されたかを解説する。隕石は地球の内部構造を知るための重要な手掛かりである。そこで、隕石の話も交えて解説する。さらに地球の内部条件を再現するための高温・高圧実験についても触れる。
3 06/07 プレート・テクトニクスからプルーム・テクトニクスへ 1960年代頃から地球表層における地質学的な変動はプレート・テクトニクスにより説明されるようになってきた。プレート・テクトニクスが世の中で認められるようになった過程を解説し、プレート・テクトニクスがいかに地球表層での造山運動、地震・火山活動等の地質学的現象を説明できるかを示す。そして、地球の内部での物質の動きを考慮に入れることによってプレート・テクトニクスがより高度化した考え方であるプルーム・テクトニクスについて述べる。
4 06/14 日本列島の成り立ちと災害 プレート・テクトニクスの立場から日本列島の地質学的な位置付けを明らかにする。日本列島では地震・火山活動といった地質学的な活動が活発であるが、このことをプレート・テクトニクスの立場から明らかにする。これに加え、日本列島の地質構造とその成り立ちについて解説する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、6月21日(金)を予定しています。
◆3/9(土) 11:30より本講座の無料体験会を早稲田校で実施します。
◆体験会お申し込みはこちらから。
https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/63070/

講師紹介

内田 悦生
早稲田大学教授
理学博士(東京大学)。専門分野は岩石・鉱物・鉱床学並びに文化財科学。現在の研究テーマは「花崗岩に基づく東南アジアの地質構造発達過程の解明と鉱床生成との関係の解明」および「アンコール遺跡を初めとしたクメール遺跡の建造に関する謎の解明並びに石材劣化機構の解明」。主要著書:岩石・鉱物のための熱力学 共立出版;石が語るアンコール遺跡 早稲田大学出版部:地球・環境・資源 - 地球と人類の共生をめざして 共立出版 編著。
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