ジャンル 日本の歴史と文化
早稲田校
江戸・東京の歴史散歩 東京の一角に歴史の痕跡を訪ねる
藤島 幸彦(早稲田大学非常勤講師、世田谷区生涯大学副学長)
牛垣 雄矢(東京学芸大学准教授)
雨宮 久美(日本大学講師)
| 曜日 | 火曜日 |
|---|---|
| 時間 | 15:05~16:35 |
| 日程 |
全6回
・09月29日 ~
11月17日 (日程詳細) 09/29, 10/06, 10/13, 10/20, 11/10, 11/17 |
| コード | 130262 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 20,814 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 23,487 |
目標
・東京周辺に残る歴史の痕跡と現代の景観を、現地を歩いて確認する
・文化史学、地理学、日本文化論を専攻する講師による、それぞれ専門を活かした解説で理解を深める
・江戸時代から近代、現代に至る東京の歴史と都市の変遷、景観の変遷を再発見する
講義概要
江戸の町は徳川幕府のお膝元として、政治・経済・文化の中心でした。明治以後は首都・東京としてますます発展しています。今期は、江戸や東京の歴史の中で独特の輝きを見せた地域に着目して、史跡や地図、写真などの史料を通じて時代の変遷と注目すべき特色について、歴史と現代を比較し、確認してみたいと思います。地域のランドマークや文化財建築、地形や景観などのささやかな歴史の痕跡を通して、現場を見直しながらご案内します。そして「まち歩き」の楽しみを見出したいと思います。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 09/29 | 【講義】池袋近郊のアトリエ村・文士村 | 池袋を中心とした、豊島区・新宿区・北区の山手線の周辺や外側には「アトリエ村」とか「文士村」と呼ばれた地区がいくつか点在していました。南長崎(椎名町)・落合・田端などが代表的です。その名の通り、画家や彫刻家、文学者などが居を構えて創作活動を行い、時には交流も行っていました。また、トキワ荘で知られるように、漫画家も集いました。なぜこの地域に芸術家や文学者が集まったのでしょうか。この地域の特色とおもな芸術家村の歴史についてお話しします。 |
| 2 | 10/06 | 【見学会】目白周辺にアトリエ村などの痕跡を求めて | 目白周辺から落合にかけての地域には画家のアトリエ村がありました。今もそのしゃれた建築にその面影を残す佐伯祐三アトリエ記念館と中村彝(つね)アトリエ記念館を中心にアトリエ村があった地域の町歩きをしてみましょう。同時に聖母病院などの歴史的建築も外観を見ながら歩きたいと思います。意外な発見があるかもしれません。 |
| 3 | 10/13 | 【講義】江戸東京の盛り場の特徴と近代以降の変化 | 江戸最大の盛り場といわれた両国橋橋詰の広小路をはじめ、江戸の盛り場の多くは、明治期以降の近代都市政策の中でその空間的特徴を大きく変化させ、今ではかつての面影はみられません。今回の講義では、巡見の対象地である上野が江戸期から今日まで東京を代表する盛り場であり続ける稀有なまちであることを踏まえ、江戸の盛り場の特徴や、それが明治期以降の近代都市政策の中で変容・変質する様子をみていきたいと思います。 |
| 4 | 10/20 | 【見学会】上野のまちを歩き江戸・近代・昭和期の痕跡を探る | JR上野駅(集合)→上野公園→上野公園下(仲町通り)→広小路→アメ横→松坂屋→ガード下→JR上野駅(ルートは若干変更する場合があります。詳細については第3回の講義で説明します。 上野は、江戸期から現代にかけて、東京を代表する盛り場であり続けた数少ないまちの一つです。盛り場は、時代の変化の中で大きく変容する面もあれば、今日の景観や土地利用に過去の痕跡を残す面もあります。今学期のまち歩きでは、江戸から現代にかけての上野の盛り場の特徴やその社会的な役割の変化をとらえつつ、江戸・近代・昭和期の痕跡を上野のまちを歩きながら探ってみましょう。 |
| 5 | 11/10 | 【講義】代官山と目黒川の歴史 | 江戸時代、この地域には代官の屋敷や、代官が管理する山林があったことから「代官山」と呼ばれるようになったと言われています。縄文時代の東京は非常に入り組んだ入り江になっていたそうです。その時代の渋谷は海。一方、代官山は陸地で、人々は暮らしを営んでいました。この高台に、近代には有力者の邸宅が建てられるようになりました。また代官山から見下ろされる低湿地には目黒川が流れています。この台地と川との関係、目黒川が江戸時代から近代に果たした役割などについて、お話をさせていただきたいと思います。 |
| 6 | 11/17 | 【見学会】目黒川と旧朝倉家住宅 | 中目黒駅から重要文化財の旧朝倉家住宅へと坂道を歩きます。旧朝倉家住宅は東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎氏によって、 大正8年に建てられた近代和風住宅で、庭園と共に代官山のお屋敷町の面影を伝えています。見学後にヒルサイドテラス敷地内にある「猿楽塚(円墳)」を確認します。代官山の地主である朝倉家と、世界的建築家である槇文彦氏がタッグを組み、1969年から「代官山ヒルサイドテラス」の建設計画がスタートし、代官山を「静かな住宅街」から「文化的なおしゃれエリア」へと変貌させました。その後、「猿楽古代住居跡公園」に移動して同潤会代官山アパートを通過して代官山駅で解散致します。旧朝倉家住宅の見学料は別途ご負担となります。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は11月24日(火)を予定しています。
◆巡見(見学)は現地集合・現地解散です。集合場所等は講義時に配付する資料にそれぞれ記載してお知らせします。
◆受講料はイヤホンガイド代を含みます。交通費・入場料等は別途実費ご負担となります。
◆各回の担当講師・担当回・各回講義内容は変更になる場合があります。また、天候によって見学の日程が変更になる場合があります。
◆お申し込みの際は、前後の講座との時間重複にご注意ください。
◆2026年春期の同名講座の継続講座で継続生優先となる講座です。継続受講者が定員に満たない場合は、それ以外の方もお申し込みいただけます。
講師紹介
- 藤島 幸彦
- 早稲田大学非常勤講師、世田谷区生涯大学副学長
- 東京都出身。1988年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学、1985年同教育学部助手。現在同学部講師。世田谷区生涯大学副学長。自営の綜芸文化研究所にて文化財調査・研究に従事。日本建築文化史専攻。日本建築学会・日本民俗建築学会会員。著書に『京都の町家』(風土デザイン研究所)、『町家点描』(共著)(学芸出版社)など。
- 牛垣 雄矢
- 東京学芸大学准教授
- 神奈川県川崎市出身。博士(理学)。専門分野は都市地理学,商業地域論,地誌学。商業地を中心にまちや地域に関する論文・書籍多数。主著に『まちの地理学―まちの見方・考え方―』(古今書院,単著)、『身近な地域の地理学―地誌の見方・考え方―』(古今書院,単編著)、『日本の都市百選 第1集』(古今書院,共著)、『地誌学概論 第2版』(朝倉書店,共編著)などがある。東京外国語大学、日本大学、玉川大学などで非常勤講師を務める。
- 雨宮 久美
- 日本大学講師
- 日本大学大学院哲学専攻博士前期課程修了、聖心女子大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。日本思想・伝統芸能・日本文化論専攻。日本大学(医学部・理工学部・生物資源科学部・国際関係学部)「哲学」「倫理学」「生命倫理学」等を担当。世田谷区生涯大学「美しい日本の文化」コース担当。日本舞踊花柳流名取(花柳彩久)、華道日本古流準会頭顧問(雨宮一菁)を通し、伝統文化の実践的研究にも従事。著書:『謡曲『石橋』の総合的研究』(勉誠出版)、『Next教科書シリーズ哲学』(共著)(弘文堂)





