ジャンル 人間の探求
早稲田校
混迷の時代を生きる知恵:政治哲学で読み解く現代社会のジレンマ
松元 雅和(日本大学教授)
| 曜日 | 月曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全4回
・06月29日 ~
07月27日 (日程詳細) 06/29, 07/06, 07/13, 07/27 |
| コード | 120518 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・倫理的ジレンマとは何かに関する理解を深める。
・倫理的ジレンマの向き合い方に関する思考法を身に付ける。
・具体例をもとに、哲学が政治問題にどのように関わるかについての理解を深める。
講義概要
現代社会にあふれる「どちらを選んでも何かを失う」という倫理的なジレンマに焦点をあて、理想的な解決策が見つからない現実の中で、よい選択をするためにはどう考えれば良いのか、政治哲学の基本的な考え方をもとに解説する。単純な善悪二元論では捉えられない複雑な社会問題に対して、多様な価値観や倫理観を理解し、より深く考察することを目指す。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 06/29 | コロナ禍を振り返る:ジレンマとは何か | 倫理的ジレンマとは何かについて、コロナ禍で私たちが直面した事例も参考にしながら考える。そのなかで、功利主義・義務論といった代表的な規範理論を紹介し、ジレンマにはたして正解はあるのかという問いに取り組む。 |
| 2 | 07/06 | トロッコ問題解読:ジレンマにどう答えるか | トロッコ(トロリー)問題とは何かをあらためて振り返りつつ、そこで生じている倫理的ジレンマを、二重結果説、手段原理といった功利主義・義務論の衝突として特徴づける。加えて、自動運転車のような現代的トピックに応用する。 |
| 3 | 07/13 | 緊急事態条項は必要か:個人と社会のジレンマ | 国内社会のジレンマ問題として、個人の権利と政治の役割に関する社会契約論の考え方を紹介しながら、いつどのような場合に個人の権利が制限されうるのかを、緊急事態条項の是非を手掛かりに考える。 |
| 4 | 07/27 | 今も続く原爆論争:自国と世界のジレンマ | 国際社会のジレンマ問題として、戦争を含む武力行使の倫理的論点を取り上げる。正戦論や国際法で定められる戦闘員と民間人の区別(非戦闘員保護)原理を紹介し、そこに含まれるジレンマを原爆論争を手掛かりに考える。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は8/3(月)を予定しています。
講師紹介
- 松元 雅和
- 日本大学教授
- 1978年東京生まれ。博士(法学)。主な担当科目は、政治哲学・政治思想史・平和学など。とりわけ戦争と平和の問題を中心に、正義論の裏テーマにあたる不正義や悪の問題に取り組んでいる。主要著作は、『政治哲学講義―悪さ加減をどう選ぶか』(中公新書)、『公共の利益とは何か―公と私をつなぐ政治学』(日本経済評論社)など。『平和主義とは何か―政治哲学で考える戦争と平和』(中公新書)で、第35回石橋湛山賞受賞。




