ジャンル 文学の心

オンデマンド

【オンデマンド】魯迅の名作「故郷」を通して読む現代中国史

  • 春講座

藤井 省三(東京大学名誉教授)

コード 910101
定員 20名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 9,900
ビジター価格 受講料 ¥ 9,900

目標

・魯迅の名作「故郷」を熟読しましょう。
・この百年の「故郷」評価の変遷をたどり現代中国史を再読します。
・日本における「故郷」受容史を通じて日中文化を比較しましょう。

講義概要

魯迅が珠玉の名作「故郷」を創作したのは1921年のこと、その誕生に際しては日本の新潮文庫のロシア文学翻訳書から大きな影響を受けております。
「故郷」発表から百年の間、中国ではその解釈は大きく変化し、その過程をたどると一つの現代中国史となるのです。
日本では「故郷」は1927年に翻訳されて以来、高く評価されましたが、45年の敗戦後はアメリカ占領軍により魯迅の翻訳は禁止されます。しかし1952年に独立を回復すると、翌年には中学国語教科書に採用され、日中国交回復の1972年には全教科書に収録されて現在に至るのです。
本講座では魯迅「故郷」の読書史を通じて現代中国史、日中文化交流史を展望します。[参考]『故郷/阿Q正伝』(光文社古典新訳文庫)

各回の講義予定

講座内容
1 1921年の魯迅「故郷」の誕生 魯迅が新潮文庫『チリコフ選集』中の短篇「田舎町」を翻訳し、「故郷」を創作するに至るまでをお話します。
2 中華民国期(1912〜1949年)の「故郷」の読書 「故郷」を迎えた近代中国読書市場の形成、中学国文教科書に収録した近代中国国語教育について考察します。
3 人民共和国・毛沢東時代(1949〜1976年)の「故郷」の運命 共産党政権の出現により、「故郷」が“気分の文学”から“事実の文学”=階級闘争の工具書へと変身する過程を解読します。
4 鄧小平・改革開放経済体制以後(1980頃〜現在) 文革への反省から“独立思考”が提唱される中、「故郷」の読書に再び大変化が生じるようすを、中国の中学国語教室現場などからレポートします。
5 日本人の魯迅「故郷」への旅 1927年の「故郷」翻訳から現在に至るまでの日本人による魯迅受容史をたどり、日中現代文化交流史を展望します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2026/03/04)から学期終了翌月末(2026/07/31)までになります。一般申込開始(2026/03/04)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2025年度 秋期 「【対面+オンラインのハイブリッド】魯迅の名作「故郷」を通して読む現代中国史」 (10/25〜12/13 土曜日、全5回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

藤井 省三
東京大学名誉教授
早稲田大学講師(2004―2022年度)、海外では南京大学海外人文資深教授等を務めた。専門分野は現代中国大陸・香港・台湾の文学と映画。著書に『村上春樹と魯迅そして中国』(早稲田新書)、『魯迅と日本文学』(東大出版会)、『魯迅と世界文学』、『21世紀の中国映画』(共に東方書店)、などがある。

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