ジャンル くらしと健康
中野校
手話―「日本語対応手話」と「日本手話」を学ぶ【継続】
鈴木 隆子(手話通訳士、日本語教師)
| 曜日 | 土曜日 |
|---|---|
| 時間 | 15:05~16:35 |
| 日程 |
全8回
・07月04日 ~
09月12日 (日程詳細) 07/04, 07/18, 07/25, 08/01, 08/22, 08/29, 09/05, 09/12 |
| コード | 320601 |
| 定員 | 24名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・聴覚障がい者には「ろう者」「難聴者」「中途失聴者」という方々がいることを知る。
・「日本語対応手話」と「日本手話」の表現や構造の違いを知る。
・「日本語」と「日本語対応手話」「日本手話」の文法の違いを理論的に学ぶ。
・聴者にとって最も難しい「読み取り」を学ぶ。
講義概要
手話は言語であると認められるようになりました。言語ですから「母語と第二言語の違い」を理解することから始めたいと思います。手話には「日本語対応手話」と「日本手話」の2種類があり【人間に上下がないと同じく、言語にも上下がない】ことを前提に「日本語」「日本語対応手話」「日本手話」の表現や構造の違いを体系的に学びましょう! 2024年冬学期からは「読み取り」の勉強も毎回おこなっています。手話を学び始めたばかりの方、ブランクがある方、地域の手話講習会を受講中の方、手話通訳者さんなど幅広い方を対象にしています。※当講座の「ご受講に際して」「各回の講義予定」をホームページで必ずご確認ください。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 07/04 | 言語を学ぶ際の基本的な知識〜母語と第二言語の違い | 手話は言語である、と認められるようになりました。それならまず「言語を学ぶとはどういうことか」を知る必要があります。自然に獲得する「母語」と成人してから習得する「第二言語」では全く異なりますので、そのことについてご説明します。海外の言語学者が書いた「第二言語」についての本の内容をご紹介します。 |
| 2 | 07/18 | いろいろな聴覚障がい者&日本語対応手話と日本手話の名詞文の違い&手話の読み取り | 聴覚障がい者というと「ろう者」のことだと思っている方が多いのですが、実際には「ろう者」「中途失聴者」「難聴者」「人工内耳装用者」がいらっしゃいます。それぞれの方のことを知りましょう。そして日本語教育のテキストで、一番最初に出てくる「名詞文」について学びましょう。そのあとは手話学習者と手話通訳者にとってもっとも難しい「手話の読み取り」を学びます。「手話」⇒「手話の構造訳」⇒「日本語訳」という流れでステップを踏んで手話から日本語に換える方法を学びます。 |
| 3 | 07/25 | 平叙文と指示語について&手話の読み取り | 平叙文(へいじょぶん:話し手や書き手の考えや気持ち、また事実などを表す普通の文)を手話に換えるときのルールを学びます。そして日本語で「こそあど」と言われる「指示語」と名詞の語順について解説します。そのあとは手話学習者と手話通訳者にとってもっとも難しい「手話の読み取り」を学びます。「手話」⇒「手話の構造訳」⇒「日本語訳」という流れてステップを踏んで手話から日本語に換える方法を学びます。 |
| 4 | 08/01 | 形容詞文について&手話の読み取り | 日本語教育では形容詞を「イ形容詞」と「ナ形容詞」に分けて考えます。手話の形容詞の表現と形容詞文の語順や否定形について解説します。そのあとは手話学習者と手話通訳者にとってもっとも難しい「手話の読み取り」を学びます。手話の表現は日本語から見ると非常に断片的で、そのままでは正しい日本語には絶対なりません。手話の構造を分析してから理知的に日本語に換える勉強をいたします。 |
| 5 | 08/22 | 動詞文について&手話の読み取り | 春学期の復習を兼ねて、動詞文が日本語・日本語対応手話と日本手話ではどのように違うかを解説します。そのあとは「手話」⇒「手話の構造訳」⇒「日本語訳」という流れてステップを踏んで手話から日本語に換える方法を学びます。 |
| 6 | 08/29 | 動詞のアスペクト「これからする・今している・完了した」&手話の読み取り | 言語には「アスペクト」という観点があります。物事の流れを考え、「これからする」「今している」「完了した」このような局面から見る考え方です。アスペクトの手話表現を学びましょう。アスペクトを学んだあとは、「手話」⇒「手話の構造訳」⇒「日本語訳」という流れてステップを踏んで手話から日本語に換える方法を学びます。 |
| 7 | 09/05 | 未来の表現&手話の読み取り | 英語では「will」という助動詞を使うことで未来を表します。手話では未来をどのように表すのでしょう。日本語の「台風の後は晴れになる」という表現を、手話ではどうやって表すのでしょう。「未来の表現」を学んだあとは、「手話」⇒「手話の構造訳」⇒「日本語訳」という流れてステップを踏んで手話から日本語に換える方法を学びます。 |
| 8 | 09/12 | 経験の表現&手話の読み取り | 日常生活の会話では「海外旅行に行ったことがある」など、経験について話をすることがよくあります。手話では「経験」を表す表現がいろいろあります。様々な「経験」の表現について解説します。そのあとは、「手話」⇒「手話の構造訳」⇒「日本語訳」という流れてステップを踏んで手話から日本語に換える方法を学びます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆2026年度春講座からの継続講座です。
◆今学期は、「外国語教授法」ということから学びます。
◆「日本語と手話を比較対照する」という新しい視点および「読み取り」の指導をおこないますので、新規の方も歓迎いたします。
◆テキストは不要です。講師の作成したプリントを配付します。
◆参考図書『ろう者と聴者の懸け橋に:「手話通訳士」兼「日本語教師」の挑戦』(鈴木隆子著、大月書店)、『はじめてでもそのまま使える手話会話フレーズ228』(鈴木隆子監修、池田書店)を事前にお読み頂くとより理解が深まります。
講師紹介
- 鈴木 隆子
- 手話通訳士、日本語教師
- 東京都武蔵野市吉祥寺出身。立教大学文学部英米文学科卒。大学時代は東京六大学野球のチアガール。手話通訳士・日本語教育能力検定試験に合格した日本語教師。宅地建物取引士の資格もあり。2012年衆議院選挙で野田首相(当時)の政見放送の手話通訳を担当。著書及び監修した本は「ろう者と聴者の懸け橋に」「はじめてでも そのまま使える手話会話フレーズ228」「辞書にないけどよく使う 手話単語&フレーズ392」「幕末〜明治〜昭和〜令和あるクリスチャン家族の物語」等。手話通訳士兼日本語教師として、自身の教室や大手企業などで聴覚障がい者に手話で「日本語の文法」「日本語の文型」「ビジネス講座」を指導している唯一の教師。




