ジャンル 人間の探求

中野校

「嘘をつく」とはどういうことか―哲学から考える

  • 春講座

池田 喬(明治大学教授)

曜日 木曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・04月23日 ~ 06月11日
(日程詳細)
04/23, 05/14, 05/28, 06/11
コード 310508
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・嘘をつくとはどういうことかを問いながら、人間とは何かを哲学的に考える。
・嘘を手がかりに、言語、心、身体についての哲学的な考え方に親しむ。
・尊重や害といった倫理学(道徳哲学)の考え方に触れる。

講義概要

この講義では、嘘をつくとはどういうことかを問いながら、人間とは何かを哲学的に考えます。そもそも嘘をついたことがない人も、嘘をつかれたことはないという人もいないでしょう。また、嘘をついたことを後悔したり、嘘をつかれて傷ついたりすることがあったでしょう。ところで、嘘をつくには、言葉を話すことや内面をもつことが不可欠であり、後悔したり傷ついたりするには、その行為を悪いと認識することができなくてはなりません。言葉、心、道徳。これらはどれも人間という存在の根本的な特徴と見なされてきたものです。嘘を哲学的に考えることを通じて、人間の愚かさや滑稽さだけでなく、人間の面白さや尊さもが見えてくればと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/23 嘘をつくとは何をすることか(1) 第一回目には、嘘をつくとは何をすることかを現代の言語哲学の道具立てを用いて明らかにします。嘘をつくことと単に間違ってしまうことはどう違うのか、などが考察され、嘘の一般的な特徴が示されます。
2 05/14 嘘をつくとは何をすることか(2) 第二回目には、嘘と皮肉はどう違うのか、嘘と冗談はどう違うのかなどを明確にすることで、さらに嘘の本性に迫ります。また、子どもにサンタクロースが来ると言うことは嘘なのか、自分に嘘をつくことはできるのか、なども具体的に考えます。
3 05/28 嘘をつくことはどう悪いのか(1) 第三回目には、嘘が悪いのはそれが人に害をもたらすからだという説(害説)を検討します。特に、嘘は、嘘をつかれた相手だけでなく嘘をついた本人を苦しめるという側面に光を当てます。
4 06/11 嘘をつくことはどう悪いのか(2) 第四回目には、嘘が悪いのは相手を尊重していないからだという説(尊重説)を検討します。特に「善意の嘘」と呼ばれるものは人間関係にどれほど有益なのか、どれほど必要なのかを考えます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

参考図書:『「嘘をつく」とはどういうことか―哲学から考える』池田喬著(ちくまプリマ―新書)

講師紹介

池田 喬
明治大学教授
東京都生まれ。博士(文学、東京大学)。専門は、現代哲学・倫理学。単著に『ハイデガー『存在と時間』を解き明かす』(NHKブックス)、『「嘘をつく」とはどういうことか:哲学から考える』(ちくまプリマー新書)ほか。共著に『映画で考える生命環境倫理学』(勁草書房)、『差別の哲学入門』(アルパカ)ほか。

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