ジャンル 文学の心

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中世日本の祈り―仏教儀礼の音と言葉

  • 春講座

柴 佳世乃(千葉大学教授)

曜日 火曜日
時間 15:30~17:00
日程 全6回 ・05月12日 ~ 06月16日
(日程詳細)
05/12, 05/19, 05/26, 06/02, 06/09, 06/16
コード 710138
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・日本文化に対する理解を深める
・仏教や芸能への理解を深める
・古典文学の読解能力を高め、楽しむ

講義概要

古代中世の社会において、仏教儀礼は重要な位置を占めていました。仏事法会では、文芸として優れた文章が唱えられ、またそれらは芸能的要素を多分に含んだものでした。当代一流の知識人たちが知恵と感性を注ぎ込んで生み出した文章は、人々の心を揺さぶり、宗教内部にとどまらない影響力を持っていたのです。
本講座では、仏教儀礼における言葉(文章)や音曲(芸能的要素)に注目し、中世において文芸と宗教、芸能がどのように交差していたかを考えます。どのような言葉が、どのように詠唱されていたかに具体的に迫っていきます。現代にも生きる仏教儀礼を重層的に捉え、今日的意味も考えたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/12 ガイダンス―「仏教儀礼」って何だ? 古代から中世にかけての仏教儀礼、法会について概説します。また、なぜ仏教儀礼に着目するのかにも触れます。
2 05/19 仏教儀礼の始まりと展開 説話や記録類に描かれた仏教儀礼について読み解きます。法会の歴史的展開とその諸相を、文学作品や記録類を読むことを通じて考察します。
3 05/26 法華経信仰の深まり―『法華経』と読経道 「諸経の王」と言われた『法華経』の世界を繙きます。『法華経』の特徴、内容について解説し、その読誦が芸道化していく様相を辿ります。
4 06/02 後白河院と宗教文化、芸能 院政期から鎌倉初期にかけて、宗教・文芸にわたって〈音声〉の持つ意味が増し、多様な展開が認められます。その中核にあった後白河院(1127〜1192)に焦点をあてて、この時代の面白さや歴史的意義を考えます。
5 06/09 唱導の世界―安居院澄憲 安居院流唱導の祖、澄憲(1126〜1203)の言葉とパフォーマンスを紹介します。澄憲は、後白河院時代に活躍した唱導のスーパースターとして有名です。唱導が流派をなしていく様相を、言葉と音曲の両面から考えます。
6 06/16 まとめ―仏教儀礼の音と言葉 私は、仏教儀礼の復元に現在チャレンジしています。それらの営みを通して浮かび上がるいくつかの観点から、現代につながる仏教儀礼の本質を考えます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、6月23日(土)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け) 【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

柴 佳世乃
千葉大学教授
静岡市生まれ。千葉大学大学院人文科学研究院教授。博士(人文科学、お茶の水女子大学)。日本古典文学会賞受賞。専門は中世文学。目下、読経・唱導の復元実唱に取り組んでいる。著書に『読経道の研究』(風間書房、2004年)、『仏教儀礼の音曲とことば―中世の〈声〉を聴く』(法藏館、2024年。第42回田邉尚雄賞受賞)。
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