ジャンル 現代社会と科学

中野校

天文学入門―宇宙の理解に向けての7つのステップ

  • 春講座
  • 入門

縣 秀彦(国立天文台准教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全7回 ・04月04日 ~ 06月06日
(日程詳細)
04/04, 04/11, 04/18, 04/25, 05/23, 05/30, 06/06
コード 310726
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 20,790
ビジター価格 受講料 ¥ 23,908

目標

・天文学の研究手法の初歩を学ぶ。
・講義後も自身の興味の対象として宇宙の探究が可能なように基礎知識とスキルを身に付ける。
・宇宙時代に向けての人類の有り様や社会と個人にとってのウェルビーイングを考察する。

講義概要

本講座はすべての人が気軽に天文学を初歩から学べる内容です。宇宙における物質と時空の理解や地球外生命探査の理解を念頭に、本講座では受講後も個人でさらに天文・宇宙の世界を深められる資質・能力の育成も目指し、観測天文学の基本となる7つのステップについて、その習得を目指します。本講座における7つのステップとは、①天体の名前と位置、②天体の明るさと色、③天体までの距離、④観測技術の発展、⑤宇宙の構造、⑥宇宙の進化、⑦地球外生命探査です。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/04 天体の名前とその位置の表し方 星座の起源とその特徴・役割、惑星や恒星の名称とその特徴、さらに天体の位置の表し方(地平座標と赤道座標)など、初回は星や宇宙と親しくなるためのツールとその使い方を紹介します。
2 04/11 天体の明るさと色 -等級とスペクトル型- 天からの文、それは光の情報です。星の明るさと色の情報をどのようにして定量化するのか?等級の表し方やスペクトル型を紹介し、天体測光や天体分光学の初歩を身につけます。恒星の明るさと色から推察可能な恒星の進化についても触れる予定です。
3 04/18 天体までの距離 かつては天球と呼ばれ半径無限遠のかなたにあると仮定されていた恒星の世界。微小な角度の差でしかない年周視差に測定に成功することで、恒星までの距離が測れるようになりました。しかし測れる距離は300光年程度まで。それより遠い天体はどのようにして推定するのでしょうか?セファイドやIa型超新星、ハッブルールメートルの法則などを紹介します。
4 04/25 観測技術の発展 1609年のガリレオによる天体望遠鏡での月の観察以来、天体観測技術は急速に発展し、現在では、多波長天文学やマルチメッセンジャー天文学が主流となりました。今日までの観測技術の発展を概観します。
5 05/23 宇宙の構造 現代天文学の課題の一つは、私たちが住むこの宇宙の時空と物質の解明です。観測と理論から分かった宇宙の構造について紹介し、まだ解けぬ謎に迫ります。国立天文台が開発した4次元デジタル宇宙ビュア「Mitaka」の操作方法も紹介します。
6 05/30 宇宙の進化 138億年前にビッグバンによって誕生した私たちが住む宇宙。なぜ、宇宙がビッグバンで誕生したとわかったのでしょうか?また、宇宙は今後、どうなるのでしょうか?宇宙論の課題を整理します。
7 06/06 地球外生命探査の現状と未来 現代天文学のもう一つの課題は、宇宙における生命探しです。第1回〜6回までに習得した天文学の手法や宇宙の概念を用いて、太陽系外惑星の探査とそれらの系外惑星に生命が宿るかどうかを探る方法について考察します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆参考図書『ビジュアル天文学史』(縣秀彦著、岡村定矩監修、2023年、緑書房)、『すべての人の天文学』(縣秀彦編著、2022年、日本評論社)
◆参照ウェブサイト(講義の中でも紹介予定) 日本天文学会「インターネット天文学辞典」https://astro-dic.jp/ , 国立天文台 https://www.nao.ac.jp/
◆休講が発生した場合の補講日は、6月13日(土)を予定しております。

講師紹介

縣 秀彦
国立天文台准教授
総合研究大学院大学・准教授、信濃大町観光大使、日本天文学会会員、日本文藝家協会会員、日本科学技術ジャーナリスト会議理事、
1961年長野県生まれ。『面白くて眠れなくなる天文学』(PHP研究所)、『星の王子さまの天文ノート』(河出書房新社)、『日本の星空ツーリズム』(緑書房)、『ビジュアル天文学史』(緑書房)など多数の著作物を発表。NHKラジオ深夜便、NHK「高校講座」他に出演中。

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