ジャンル 芸術の世界

中野校

飛天の美―東洋・日本美術にみる飛天の系譜

  • 春講座

佐々木 康之(慶應義塾大学准教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~14:40 ※途中休憩をはさみます。
日程 全3回 ・04月18日 ~ 05月09日
(日程詳細)
04/18, 04/25, 05/09
コード 310406
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・インドから日本に至る飛天の表現を追い、その優美な姿を当地の文化や信仰を考慮しつつ味わう。
・様々な価値観や美意識を学ぶ。

講義概要

ほとけの世界で虚空を飛翔し、舞い踊る天人を「飛天」と呼びます。インドで生まれ仏教の伝来とともに伝播し、日本にも伝わりました。本講座では、この「飛天」について、インドから中国、そして日本まで各地の造形を比較しながら熟覧することで、その表現に反映された時代・地域の美意識や文化、信仰、そしてそれらの交流の様相を探っていきます。特に日本古代までの作例を中心とし、人々が思い描いた理想郷である浄土をどのように表そうとしたのかを念頭に置きながら、「飛天」のきらびやかな表現の展開について詳しく見ていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/18 インドから東アジアの飛天 仏教がインドから東アジアに東漸するルートをたどりつつ、飛天のかたちを追いかけていきます。インド、ガンダーラ、バーミヤン、キジル、新疆そして中国、朝鮮半島の作例を対象とし、特に中国の諸相(「中国式飛天」の成立等)については、日本の飛天を考えるうえでもより注目していきます。
2 04/25 日本古代の飛天 日本の飛鳥時代から奈良時代、そして平安時代前半を対象とします。法隆寺や東大寺の諸作例のうちに中国の例を引き継いだ豊かな飛天の世界がありますが、平安時代になると次第に新たな展開が生まれていきます。時代に沿いつつ、それらの様相を見ていきます。
3 05/09 飛天形の展開と浄土の荘厳 平安後期に登場する「来迎菩薩」や「飛天光背」を飛天形の展開として捉え、その表現・意味を考えます。さらに、平安時代後期に各地に建造された阿弥陀堂のうち、浄土教建築として著名な平等院鳳凰堂と中尊寺金色堂を取り上げ、飛天に注目してその空間を読み解くことを試みます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、5月16日(土)を予定しております。

講師紹介

佐々木 康之
慶應義塾大学准教授
山形県生。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。サントリー美術館主任学芸員を経て現職。同館では「天上の舞 飛天の美」「水 神秘のかたち」「高野山の名宝」「神の宝の玉手箱」「京都・醍醐寺 真言密教の宇宙」など仏教美術、漆工の展覧会を担当。論文は「平等院鳳凰堂彫刻群の構想」(『美術史』169)、「法隆寺蔵厨子入善女龍王龍像について」(『哲学』148)など。専門は仏教美術、彫刻史。
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