ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

「問い」を立てながら、「昭和史」を考える

  • 春講座

成田 龍一(歴史学者、日本女子大学名誉教授)

曜日 金曜日
時間 13:10~14:40
日程 全6回 ・04月10日 ~ 06月12日
(日程詳細)
04/10, 04/17, 05/15, 05/22, 06/05, 06/12
コード 110264
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・「昭和史」という構えのもとに、近現代日本史を、〈いま〉の観点から理解することを目指します
・近現代日本の出来事と、その歴史的な意味を把握することを、目標とします
・近現代日本史を学ぶことの重要さと面白さを、共有し実感できることを目指します

講義概要

世界と日本は、いま、大きな激動のなかにあります。 2025年は「戦後80年」「昭和100年」ということが言われましたが、厳密には2026年が「昭和100年」となります。あらためて、歴史を振り返りながら、<いま>を検証することを試みてみましょう。激動の時期には、歴史を参照することが有効ですが、歴史を学ぶときにはたんに「事実」を学ぶのではなく、その意味を考えることがとても大切です。「問い」はその第一歩となります。今学期は「問い」を立てながら、「昭和史」を考えてみましょう。「昭和100年」の歴史を、「問い」を立てながら学んでみます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/10 はじめに  「問い」を立てて「昭和史」に向き合う 歴史の教科書は、出来事=事実が淡々と記されているように見えます。しかし、その出来事が選び出され、説明されるにあたっては、教科書執筆者による「問い」が込められています――なぜ、この出来事が重要であるか、という「問い」です。「問い」を意識することによって、歴史をより深く理解できるはずです。そのことを、入り口として共有したいと思います。「昭和史」には、どのような問いが立てられるでしょうか。
2 04/17 「昭和史」は、どのように始まるであろうか 「昭和史」は、現代日本の始まりです。世界史的には第一次世界大戦後の時期となりますが、「昭和史」の入口をどこにおくかによってその見え方が異なってきます。政治の動きとともに、メディアの発展、「大衆」の登場など社会の大きな変化が見られるのが「現代日本」=「昭和史」の特徴です。その入り口を探ってみましょう。
3 05/15 「戦争」は人びとにとって、どのような経験であったろうか 「昭和史」の四分の一にあたる、多くの時間が戦争の時期でした。「現代日本」は戦争と不可分に展開していったのですが、人びとにとって戦争はどのような経験をもたらしたでしょうか。同時代の記録とともに、戦後に書かれたものもあわせながら、人びとの戦争経験を考えてみましょう。このことは戦争を、政治や外交とともに、社会や文化の面から探ることでもあります。
4 05/22 敗戦と占領の記憶は、どのように伝えられているであろうか 1945年の敗戦とそれに続く占領は、「昭和」の人びとにとり、これまでにない経験でした。現代社会に大きな痕跡を残していますが、そのことはどのように記憶され、伝達されているでしょうか。歴史教育でこそ敗戦と占領は教授されますが、一般的に
は占領の記憶は薄いようです。その様相や理由を考えてみましょう。
5 06/05 高度経済成長は、どのように日本社会を変えたであろうか 「昭和史」の記憶といったとき、戦争と繁栄が挙げられるのが一般的です。そのとき繁栄とは、高度経済成長→経済大国ということが念頭に置かれています。では、その高度経済成長とはどのような過程をたどり、どのような変化をもたらしたでしょうか。高度経済成長の政策と、そこで生じた現代日本の社会的変化について、多面的に考えてみましょう
6 06/12 「昭和史」とは、いったいどのような歴史であったのだろうか 「昭和史」といったとき、そこにはいくつかの切れ目があります。戦争の開始と終結――開戦(1931年)と敗戦(1945年)はその大きな切れ目ですが、冷戦体制の崩壊(1989年)も重要な切れ目です。この年はちょうど「昭和」の最後の年ともなっています。ことばを換えると、<いま>は、正確には「ポスト昭和」に入り込んでいるということになります。「ポスト昭和」という認識から、あらためて「昭和史」に向きあってみましょう。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は6月19日金曜日を予定しています。

講師紹介

成田 龍一
歴史学者、日本女子大学名誉教授
1951年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、ひきつづき、大学院文学研究科で近現代日本史を学ぶ。博士(文学・早稲田大学)。著作に、『戦後史入門』(河出文庫)、『近現代日本史との対話』(2冊、集英社新書)、『歴史論集』(3冊、岩波現代文庫)などがある。

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