ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

廃線からたどる日本鉄道史

  • 冬講座

小牟田 哲彦(作家)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全3回 ・01月10日 ~ 02月21日
(日程詳細)
01/10, 02/07, 02/21
コード 140267
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・鉄道という公共交通機関の存廃をめぐる背景事情を理解する。
・実際にあった過去の廃線の具体例をパターン別に知る。
・鉄道旅行に出かけたくなるような知的好奇心を高める。

講義概要

近年、日本各地で赤字ローカル線の存廃が社会的な議論の対象となり、実際に廃線となる路線も出てきています。現在の日本の鉄道は公共交通機関としての使命を担うと同時に、利益を求めるべき民間企業としての性質も持ち合わせており、両者のバランスをどのようにとるべきかが、廃線の議論において常に問題となります。本講座では、戦後の日本で発生した鉄道路線の廃止の例をいくつかのパターンに分類したうえで、講師が実際に現地を訪ねて撮影した多数の画像を講義中にスライドで上映します。受講者の皆さんに、テキストや資料に基づく知識の理解と、画像を通した仮想・鉄道旅行の気分を同時に楽しんでいただくことを目指しています。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/10 鉄道の廃線とは/戦時における廃線 〔前半〕近年の経営不振路線の廃止をめぐる動きは、それを可能にした平成期の法改正がきっかけになっています。この回の前半では、廃線に関する諸問題を考える大前提として、鉄道の廃止を可能とする法的根拠の変遷や鉄道の営業形態の分類について解説します。
〔後半〕第2次世界大戦の時期に、日本全国で多数の鉄道路線が運行を取りやめたり営業規模を縮小したりした事例が相次ぎました。この時の営業休止策は、戦後の鉄道路線網の再形成にも影響を及ぼしています。この回の後半では、そうした戦時下ならではの鉄道路線の縮小の例を紹介します。
2 02/07 国鉄時代の赤字線廃止/災害による廃線 〔前半〕この回の前半では、国鉄という事業体が存続した昭和24年から62年までの約38年間に、全国で起こった大規模な鉄道廃止事業や実際の廃線例について解説します。
〔後半〕この回の後半では、大規模な災害によって路線が不通になったときに、復旧せずそのまま廃線へと移行した実例、逆にいったんは廃線の方針が打ち出されたものの最終的に復活した実例について解説します。
3 02/21 平成・令和の経営不振路線/鉄道存廃の議論今むかし 〔前半〕この回の前半では、平成以降の経営不振路線が廃線に至ったパターンや、整備新幹線の開業による並行在来線の存廃をめぐる問題について解説します。
〔後半〕この回の後半では、第1回からの全講義の内容を整理するとともに、経営不振を理由に廃線の危機にある現在の路線を活かす方法について、参考となる日本国内の先例や海外の事例を紹介しながら解説します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座は、2025年度夏学期に早稲田校で開講した同名講座の開講曜日を変更して再度実施するものです。
◆休講が発生した場合の補講は2月28日(土)を予定しています。

テキスト

テキスト
小牟田 哲彦『日本鉄道廃線史―消えた鉄路の跡を行く』(中公新書)(ISBN:978-4121028105)

講師紹介

小牟田 哲彦
作家
1975年東京生まれ。日本及び東アジアの近現代交通史や鉄道に関する研究・文芸活動を行う。2016年、『大日本帝国の海外鉄道』で交通図書賞奨励賞受賞。他に『日本鉄道廃線史』(中公新書)、『旅行ガイドブックから読み解く明治・大正・昭和 日本人のアジア観光』(草思社)など著書多数。日本文藝家協会会員。
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