ジャンル 人間の探求
オンデマンド
【オンデマンド】普通という異常―健常発達という病 ポストモダンとADHD
兼本 浩祐(精神科医、愛知医科大学名誉教授)
| コード | 930505 |
|---|---|
| 定員 | 20名 |
| 単位数 | − |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 3,960 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 3,960 |
目標
・発達障害が「病気」ということの意味を考える
・定型発達性が過ぎると病的になることを示す
・ADHDとポストモダンについて考える
講義概要
「病気」とは何かから考え、ADHDやASDが病気であるなら、定型発達も極端になれば病気と考えることができることを紹介する。ADHDを説明する現在の脳科学的な仮説をいくつか紹介し、特にドーパミン移行欠陥仮説と時間窓の不安定仮説を紹介する。ドーパミン移行も、時間窓の安定性も過剰になれば、「今、ここで」の知覚との出会いが生き生きとしたものでなくなるという問題が生じ、ADHDやASDを病と考えるのであれば、定型性も行き過ぎると病理として捉えることが可能な状態となることを紹介する。
各回の講義予定
| 回 | 講座内容 | |
|---|---|---|
| 1 | 普通という異常ー健常発達という病 | 病ということ意味を考えた上で、ASDやADHDが病であるとはどのような意味でそうか、もしASDやADHDが病であるなら、定型発達性も過ぎれば病的になるのではないかということを論ずる。背景となる脳病理の仮説と、なまの「今、ここで」の知覚が受け取り難くなることが、定型発達性が過度になった場合の大きな問題となる可能性を示唆する。 |
| 2 | ポストモダンとADHD | 柴崎友香さんの小説を取り上げ、物語性への抵抗とADHDの関わりについて論じたい。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆視聴期間は一般申込開始(2025/8/26)から学期終了翌月末(2026/01/31)までになります。一般申込開始(2025/08/26)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2025年度 春期 「普通という異常―健常発達という病」 (05/26〜06/02 月曜日、全2回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。
講師紹介
- 兼本 浩祐
- 精神科医、愛知医科大学名誉教授
- 島根県生まれ。精神科医。愛知医科大学名誉教授。国際てんかん連盟精神科部門委員長(2013-2017)。日本精神病理学会理事長。書籍等著作物として「普通という異常」「なぜ私は一続きの私であるのか」「発達障害の内側から見た世界」(講談社)などがある。




