ジャンル 芸術の世界

オンライン

日本の伝統芸能―能を学ぶ 世阿弥の女能その二

  • 冬講座

三宅 晶子(横浜国立大学名誉教授)

曜日 月曜日
時間 10:30~12:00
日程 全8回 ・01月19日 ~ 03月16日
(日程詳細)
01/19, 01/26, 02/02, 02/09, 02/16, 03/02, 03/09, 03/16
コード 740404
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・2025年度夏学期に言及できなかった「世阿弥の女能」のうち〈江口〉と〈海人〉を取り上げ、世阿弥がどのような手法を用いて、新しい能を生み出していったのかについて体系的に把握する。

講義概要

世阿弥の理想とする「幽玄的歌舞能」において、最も中心的な存在といってもよい女能について、2025年度夏学期に語りきれなかったことを紹介していきます。世阿弥自筆能本が残っている〈江口〉と、世阿弥の娘婿・金春禅竹の祖父、金春権守(こんぱるごんのかみ)が演じたことが『申楽談儀』に残っている、古い能を世阿弥が改作した〈海人〉を中心にお話します。〈井筒〉や〈東北〉とはまた違う様々な事柄があります。
また、世阿弥かその周辺で作られたと考えられている〈采女〉なども、興味深い能ですが、残念ながらお見せできる映像が手元に無いので、今回中心曲には入れていませんが、比較対象曲として、取り上げていきたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/19 世阿弥の理想とする「幽玄的歌舞能」の中の女能と世阿弥自筆法本「江口」 夏学期でお話ししたことを踏まえつつ、世阿弥が目指した「幽玄的歌舞能」について、全体的なことを概論的にお話ししたいと思います。
また、今回取り上げる〈江口〉は、世阿弥自筆能本が残る数少ない曲の一つなので、その特色や、後代の謡本との違いなどを中心に、ご紹介しようと思っています。
2 01/26 〈江口〉① 本説物語(典拠)の紹介と前場 西行説話を紹介します。
世阿弥自筆能本と現行各流の違いなどに注意しながら、前場を読み解き、舞台上の演技を確認します。
3 02/02 〈江口〉② 後場前半 後場前半の見せ場である、観阿弥が手がけた古い謡い物を利用した曲舞について、精読し、舞台上の演技を確認します。
4 02/09 〈江口〉③ 後場後半 序ノ舞と、普賢菩薩が白象に乗って昇天する美しい終曲部について、精読し、舞台上の演技を確認します。
5 02/16 〈海人〉① 本説物語と前場前半 古作〈海人〉を世阿弥がどのように改作したのかについてまず問題点を確認します。
玉取り伝説、志度寺縁起などを確認しつつ、前場前半部分を精読し、舞台上の演技を確認します。
6 03/02 〈海人〉② 前場後半 「玉ノ段」を中心に 『申楽談儀』に伝えられている金春権守の演じた〈海人〉は、現行の前半見せ場「玉取り」の様子を仕方話的に演じる「玉ノ段」に相当します。『申楽談儀』の記事からは、現在演じられている玉ノ段は、その頃から脈々と演じ続けられてきた路線からそれほど大きく外れている訳ではなさそうなので、そうなると、現在わかる最古の仕舞が玉ノ段だということになります。そのような目で玉ノ段を中心に、見ていきたいと思います。
7 03/09 〈海人〉③ 後場 息子房前大臣の手厚い供養のおかげで、龍女に変身した海人の亡霊が、舞を舞う場面です。これは世阿弥の増補部分だと考えられていますが、女神の舞の能、貴族の女の舞の能などとの関連を考察したいと思います。
8 03/16 〈采女〉など、その他の女能 言及できなかった〈采女〉にもふれつつ、世阿弥の女能の総まとめを行いたいと思っております。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は3月23日(月)を予定しております。
◆本講座は2025年度夏学期の同名講座の続編ですが、初めての方もご受講いただけます。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

三宅 晶子
横浜国立大学名誉教授
1953年愛知県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。横浜国立大学教授・奈良大学教授を歴任。専門は中世日本文学(特に能楽)。著書に『世阿弥は天才である』(草思社)、『歌舞能の確立と展開』・『歌舞能の系譜』(ぺりかん社)、編著書『もう一度読みたい日本の古典文学』(勉誠出版)などがある。『対訳で楽しむ能』(檜書店)刊行中。「描く狂言」を学而図書のホームページに連載中(https://classic.gakuji-tosho.jp/)
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店