ジャンル 現代社会と科学

中野校

免疫細胞のはたらきとアレルギー

  • 秋講座

梶村 眞弓(早稲田大学客員教授)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全4回 ・11月14日 ~ 12月05日
(日程詳細)
11/14, 11/21, 11/28, 12/05
コード 330713
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

講義概要

免疫系は私たちを病原体から守ってくれるしくみです。何種類もの免疫細胞が、互いに連携しながら見事に協調して働いています。これらの細胞が生体内で活躍する様子を観ることによって、免疫系を実感し、根本的な理解を深めていくことが本講座の狙いです。免疫系は、「両刃の剣」ともいわれ良いことばかりではありません。「アレルギー」は、免疫系が害を与える最たる例です。近年、皮膚バリアが壊れることが、アトピー性皮膚炎、喘息、食物アレルギー等、多くのアレルギー発症の発端となることがわかってきました。ヒト最大の免疫組織ともいえる皮膚バリアに関する最新の知見を通して、免疫の最前線と保湿の重要性を感じていただけると幸いです。
※2023年夏講座と重複する部分があります。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 11/14 免疫細胞がからだを守るしくみ(1) 免疫には主に3つの仕組みがあります。3種類の素晴らしい免疫細胞たちが、役割分担をして私たちのからだを守っています。一番目は食細胞、病原体を食べてくれます。二番目はB細胞、抗体を作ってくれます。三番目はT細胞、感染細胞を殺してくれます。これらの免疫細胞たちが私たちのからだを守るしくみをわかりやすく解説します。
2 11/21 免疫細胞がからだを守るしくみ(2) 「免疫」という現象を簡潔に表わすと、「一度かかったら二度かからない」ということができるでしょう。「免疫記憶」のしくみ、そして抗原特異的な免疫反応が起こるしくみについて解説します。
3 11/28 アレルギー(1)免疫は両刃の剣 免疫系にとって重要な概念は、「自己と非自己を見分ける」ことです。免疫細胞たちはどのような戦略で、「自分を攻撃せず、敵のみをやっつける」ことを可能にするのでしょうか。免疫は両刃の剣と形容されます。本来私たちを外敵から守ってくれるはずの「免疫系」が、自らに害を与える現象が「アレルギー」です。一体、どんなしくみで起こるのでしょうか?
4 12/05 アレルギー(2)スキンケアの重要性を知ろう 私たちの皮膚は、ヒト最大の免疫組織です。近年、皮膚バリアが壊れることが、アトピー性皮膚炎、喘息、食物アレルギー等、多くのアレルギー発症の発端になることがわかってきました。最近の学術論文を紹介しながら、保湿の重要性を解説します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座の内容は、2023年8月に実施した「免疫細胞たちがからだを守るしくみ」と重複する部分がありますのでご留意ください。

講師紹介

梶村 眞弓
早稲田大学客員教授
1995年、カリフォルニア大学デイヴィス校生理医学系博士課程修了。大西洋を渡り、ロンドン・インペリアルカレッジ医学部で研鑽。1999年、慶應義塾大学医学部医化学教室で日本でのキャリアをスタート。脳梗塞後遺症を軽減したいという思いのもと、一貫して分子レベルで病態を解明することに傾注してきた。ATPというエネルギー分子が、脳梗塞巣で枯渇していく様子を可視化することに世界で初めて成功した。2021年、慶應義塾大学・医学教育貢献賞を受賞。2022年3月、慶應義塾大学 医学部教授職を定年退職。現在、早稲田大学研究院ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所 客員教授(客員上級研究員)

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