ジャンル 世界を知る
早稲田校
イスラムとキリスト教・ユダヤ教の共存と角逐の歴史と現在
宮田 律(一般社団法人現代イスラム研究センター理事長)
| 曜日 | 木曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:10~14:40 |
| 日程 |
全8回
・09月25日 ~
11月20日 (日程詳細) 09/25, 10/02, 10/09, 10/16, 10/23, 11/06, 11/13, 11/20 |
| コード | 130340 |
| 定員 | 50名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・中東イスラム世界の民族・宗派問題の淵源を知る
・パレスチナ問題の発生、展開、和平の障害、和平の可能性を検討する
・イスラム・ユダヤ・キリスト教の共存は可能であるかを検討する
・イスラム文化の特徴を知る
・パワポ資料でイスラム社会・文化の楽しさを知る
講義概要
7世紀に成立したイスラムは、ユダヤ教やキリスト教の影響を受けて成立した。中世イスラム世界ではこれら3宗教の共存はイベリア半島、またオスマン帝国に至るまで可能であった。オスマン帝国の崩壊後になぜイスラム、ユダヤ教とキリスト教との対立構造が生まれたか、その背景を探る。また「解のない方程式」とも形容されるパレスチナ問題はどうして発生したのか、その歴史的展開を述べるとともに、どうして平和が達成できないのか、その背景を考察、紹介する。イスラムは世界最大の信徒人口を抱える宗教になろうとしているが、現代世界におけるイスラムの宗教的意義を考え、イスラム世界の時事問題を解説する。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 09/25 | 中東イスラム世界の民族と宗派 | 中東イスラム世界の民族と宗教(宗派)を紹介し、共存していた諸宗教がどうして対立するようになったのか、その背景を探るとともに、テロや紛争をなくすにはどのような措置が必要なのかを考える。 |
| 2 | 10/02 | イベリア半島(アンダルシア)のイスラム王朝とオスマン帝国のユダヤ人 ―共存のイスラム王朝 中世世界を支配していたイスラム世界 | ヨーロッパのユダヤ人の差別や偏見、また旧ロシア帝国におけるポグロムやナチス・ドイツのホロコーストまでの歴史を追うとともに、イスラム世界におけるユダヤ人との共存形態を紹介する。 オスマン帝国がヨーロッパに与えた影響についても検討したい。 |
| 3 | 10/09 | イスラエル建国の過程を追う | パレスチナ問題の歴史を第2次中東戦争のアラブ・ナショナリズムの高まりまでを追う。第1次中東戦争による大量の難民の発生。イスラエルのネーション・ビルディング。アラビア語を話していたイスラエル建国以前のパレスチナのユダヤ人やクリスチャン。ユダヤ人の極右シオニズムの誕生。イギリスの委任統治当局に対するテロ活動など、イスラエル建国にまつわるエピソードを紹介したい。 |
| 4 | 10/16 | パレスチナ人はイスラエルとの共存をどうして考えるようになったのか、また日本のパレスチナ問題への取り組みを知る | 現在までも続くイスラエルの占領をもたらした第3次中東戦争から第4次中東戦争を経て1982年のレバノン戦争までのパレスチナ問題の歴史的流れを紹介する。パレスチナ人は戦争からイスラエルとの共存に向かう。第一次石油危機で、資源小国の日本はアラブに接近したが、その後日本のパレスチナ問題への取り組みはどう変化したのか、その過程を追う。 |
| 5 | 10/23 | ガザ戦争の発生とイスラエル・ネタニヤフ政権。オスロ合意はどうして破綻し、イスラエルで強硬な政権が生まれたのか?アメリカの親イスラエル姿勢の背景。 | 1993年のオスロ合意から現在のガザ戦争までのパレスチナ問題を歴史を紹介する。イスラエルとパレスチナが初めて相互承認に踏み切ったオスロ合意。オスロ合意はどうして破綻したのか? イスラエルの政治・社会を牛耳るようになったネタニヤフ首相などイスラエル極右のイデオロギーを考える。また、米国はなぜイスラエルに傾斜するのか、その背景を探る。 |
| 6 | 11/06 | イスラムの今日的意義とイスラム復興運動、過激派 | 現代世界においてイスラムはなぜ復興するか―イスラムの宗教メカニズムを考える。 穏健なイスラム復興運動を紹介し、アルカイダ、ISなどの武装集団の活動はなぜ台頭したのか、その要因を検討する。 |
| 7 | 11/13 | 現代のイスラムと他の宗教世界(ユダヤ・キリスト教) | 現代のイスラムとユダヤ、キリスト教世界との関係を欧米社会などを例に語る。これら3つの宗教の特徴を紹介するとともに、共通性や相違を明らかにし、現代における共存が可能なのかを検討する。 |
| 8 | 11/20 | イスラム世界の時事問題解説 | イスラム世界の時事問題を平易に解説する。イスラエルのガザ攻撃、イスラエルとイランの緊張、シリアの新体制の性格、また米国のトランプ大統領による中東政策とその問題点などイスラム世界のホットな問題を取り上げる。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合、補講日は11月27日(木)を予定しています。
◆本講座は2024年度秋学期に開講した同名講座に、新たな知見を加えて実施いたします。
講師紹介
- 宮田 律
- 一般社団法人現代イスラム研究センター理事長
- 1955年、山梨県生まれ。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。87年、静岡県立大学に勤務し、中東アフリカ論や国際政治学を担当。専門は、イスラム地域の政治および国際関係。著書に、『現代イスラムの潮流』(集英社新書)、『オリエント世界はなぜ崩壊したか』(新潮選書)、『中東イスラーム民族史』(中公新書)、『武器より命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』(平凡社)、『イスラエルの自滅』(光文社新書)など。




