ジャンル 文学の心

中野校

ガルシア・マルケス『百年の孤独』とその背景 ラテンアメリカ文学の核心へ

  • 夏講座

旦 敬介(明治大学教授)

曜日 月曜日
時間 15:05~16:35
日程 全4回 ・06月30日 ~ 07月28日
(日程詳細)
06/30, 07/07, 07/14, 07/28
コード 320125
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・『百年の孤独』の概要を知る
・ガルシア・マルケスについて知る
・ラテンアメリカ文学の概要を知る
・世界文学の中で『百年の孤独』を位置づける

講義概要

ラテンアメリカ文学を代表する作品『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア・マルケス)の内容と独自性を確認したあとで、世界文学の中でそれが占める位置や意味を学ぶ。「魔術的リアリズム」と呼ばれるのはどのような部分なのかを実例を通じて確認する。また、ガルシア・マルケスのその他の作品にも目を配り、作者のキャリアの中で『百年の孤独』が持つ意味を考える。最後に、世界の作家、その後の世代の作家たちによって、この作家、この作品がどのように受け止められてきたのかを見る。ガルシア・マルケスと『百年』を取り巻く世界を広く眺めわたすことによって、ラテンアメリカの文学のみならず、その文化全体を見る視座を獲得したい。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/30 『百年の孤独』とは ・私と『百年の孤独』の出会い 1978
・あらすじ
・ハイライト部分購読
・魔術的リアリズムの実例部分確認
2 07/07 ガルシア・マルケスの全体像 ・他の作品における魔術的リアリズム
・老人ものの系統
・汎ラテンアメリカ的な/祖型的世界
・遠くから無時間的な世界を描く
・魔術的リアリズムの作家と言えるのか
3 07/14 ラテンアメリカ文学のブーム ・60年代の「ラテンアメリカ文学のブーム」
・4大作家
・ブームの持った意味
・ブームの終焉
・ノーベル文学賞とガルシア・マルケスの偶像化
4 07/28 ガルシア・マルケスの位置 ・追随する魔術的リアリズム模倣派
・あとの世代にとって
・世界の中での位置
・最後の作品「出会いはいつも八月」
・翻訳の問題
・遅すぎた文庫化?

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は8月4日(月)を予定しています。

講師紹介

旦 敬介
明治大学教授
ラテンアメリカ文学・アフロブラジル文化。作家・翻訳家としてケニア、ブラジルに暮らしたのち2001年より明治大学でスペイン語とラテンアメリカ文化を教える。著書『旅立つ理由』で読売文学賞受賞。訳書にはバルガス=リョサ『ラ・カテドラルでの対話』、ガルシア=マルケス『出会いはいつも八月』など。
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