ジャンル 世界を知る

早稲田校

近代ヨーロッパの政治指導者たち フランス大革命からヨーロッパ革命を中心に

  • 夏講座

仲内 英三(早稲田大学教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全3回 ・08月30日 ~ 09月13日
(日程詳細)
08/30, 09/06, 09/13
コード 120312
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・近代ヨーロッパの政治指導者の人間像を理解する。
・近代ヨーロッパの歴史や政治を理解する。
・人間や政治について理解を深める。

講義概要

フランス大革命からヨーロッパ革命までのヨーロッパの政治と社会について、著名な政治指導者たちの人物像や事績を通して明らかにしていきます。この時代は「市民革命」の時代と呼ばれていますが、同時に内戦や対外戦争の時代でもありました。そのような激動の時代に活躍したフランス、英国、ロシア、ハプスブルク君主国の政治指導者たちの軌跡を辿ることで、ヨーロッパ近代の政治や社会の知られざる姿を明らかにしていきます。抽象的な概念や専門用語をできるだけ用いず、分かりやすく解説していきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 08/30 ラファイエットとロベスピエール  〜フランス大革命期の立憲君主制主義者と共和主義者〜/パーヴェル1世とアレクサンドル1世  〜ナポレオン戦争時代とヴィーン体制初期のロシア皇帝〜 ラファイエットとロベスピエールは、通説ではそれぞれ立憲君主主義者と共和主義者といわれていますが、フランス大革命におけるかれらの政治行動や政治思想を詳しく検討することで、その実態を明らかにしていきます。/ナポレオン戦争からヴィーン体制初期にかけて活躍した2人のロシア皇帝の人物像を通して、当時のヨーロッパを取り巻く国際情勢や安全保障体制について解説していきます。
2 09/06 カースルレー、カニング、パーマストン  〜パックス・ブリタニア時代の英国の外交政治家〜/メッテルニヒ 〜 ヴィーン体制時代のハプスブルク君主国の外交政治家〜 大陸ヨーロッパからみたヴィーン体制の時代は、同時に英国からみるとパックス・ブリタニアの時代でもありました。この時代の英国の対外政策を指導した著名な外交政治家の行動と思想を通じて、英国と大陸ヨーロッパの関係を検討していきます。/メッテルニヒはヴィーン体制を樹立した外交政治家として高く評価されてきましたが、かれの出自や経歴、ハプスブルク君主国における立場などを明らかにすることで、通説とは違ったメッテルニヒ像を模索していきます。
3 09/13 ラマルティーヌ、ルドリュ=ロラン、ルイ=ブラン  〜ヨーロッパ革命時代のフランスの議会政治家〜/コッシュート  〜ハンガリー独立戦争の政治指導者〜 ヨーロッパ革命時代のフランスで活躍した3人の議会政治家を通じて、「市民革命」の実像に迫っていきます。通説では、かれらはそれぞれブルジョワ共和主義者、急進民主主義者、社会主義者と考えられていますが、その意味するところは何なのかを明らかにしていきます。/ハンガリーはヨーロッパ革命において、最終的にハプスブルク君主国からの独立と国民国家の創建を目指しますが、それを指導した政治家のコッシュートの行動や思想を通じて、中部・東部ヨーロッパ地域における国民国家形成の問題を考えていきます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆各回の講義に関係する簡単な年表を配付しますが、参考図書として以下の書籍をご覧いただくとより理解が深まります。(購入は必須ではありません)
『世界史年表・地図』(亀井高孝・三上次男・林健太郎・堀米庸三編、吉川弘文館)

講師紹介

仲内 英三
早稲田大学教授
東京都生まれ。早稲田政治経済学術院教授。専門分野は近代ヨーロッパ政治史・政治思想。早稲田政治経済学部および政治学研究科で西洋政治史、古典ギリシア語文献研究、Western Political Historyなどを担当。
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