ジャンル 人間の探求

中野校

西洋美学史

  • 夏講座

桑原 俊介(東京大学准教授)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全7回 ・07月08日 ~ 08月26日
(日程詳細)
07/08, 07/15, 07/22, 07/29, 08/05, 08/19, 08/26
コード 320504
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 20,790
ビジター価格 受講料 ¥ 23,908

目標

・美や芸術に関する理論的考察を通じて、美や芸術に対する感性を磨く。
・西洋美学の歴史を、全体の流れのなかで概観できるようになる。
・哲学的・思想的背景に即して美学理論を理解できるようになる。

講義概要

この講義は、西洋美学の歴史を、古代から近代にかけて概観する授業です。美学という学問は、18世紀中葉にバウムガルテンによって創設された「美」や「芸術」や「感性」に関する哲学的学問です。美学は、美術史とは異なり、美や芸術や感性に関する「理論」を主題化します。美しいものに法則はあるのでしょうか。美をとらえる感性とはいったいどういったものなのでしょうか。ルネサンスでは、どういった哲学的・思想的背景のもとで、芸術が隆盛したのでしょうか。本講義では、西洋美学の歴史を、それぞれの時代の哲学的・思想的背景や世界観に目配せしつつ、ポイントを絞ってレクチャーします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/08 美学の成立とその理念 美学という学問が18世紀中葉に創設された際の理念を、創設者であるバウムガルテンのテクストに即して紹介します。
2 07/15 古代ギリシアの美学 プラトンとアリストテレスの美学を中心に、西洋美学の基礎となる古代ギリシアの美学を講じます。
3 07/22 「美」の理論 古代から中世にかけての「美」の理論の展開を、「数」の理論と「光」の理論に即してレクチャーします。
4 07/29 ルネサンスの美学 ルネサンスにおける芸術の刷新と隆盛を支えた、アルベルティ、ダ・ヴィンチ、デューラーなどの美学理論を検討します。
5 08/05 「芸術(家)」の誕生(1):アカデミー、趣味、ボ・ザール ルネサンス以降、近代的な「芸術」の理念・イメージが形成されてきた理論的・制度的条件を「趣味」概念を中心に再構成します。
6 08/19 「芸術(家)」の誕生(2):天才、独創性、創造性 近代的な「芸術(家)」の理念が、18世紀全体をかけて「天才」概念を中心に確立されてゆく過程を検討します。
7 08/26 カントの美学とその継承 近・現代の美学の基礎となるカントの美学とその継承としてのドイツ観念論、ドイツ・ロマン主義の美学を紹介します。

講師紹介

桑原 俊介
東京大学准教授
専門は西洋近代美学。特にバウムガルテンやカントを中心とするドイツ美学を研究。「美」や「芸術」などの概念史、様相存在論、フィクション論、近代解釈学に関する研究がある。著作に『シュライアマハーの解釈学』(御茶の水書房)、共著に『フィクションの哲学』(月曜社)など。
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