ジャンル 現代社会と科学

中野校

ジオパークでたどる日本列島の形成史

  • 夏講座

高木 秀雄(早稲田大学名誉教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全4回 ・07月05日 ~ 07月26日
(日程詳細)
07/05, 07/12, 07/19, 07/26
コード 320710
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

私たちが住んでいる日本列島の形成史は、一部例外を除きおおよそ5億年の歴史をもつ。その歴史は大きく「大陸縁辺部の時代」、「日本海形成と島弧衝突の時代」、「活動的な列島完成の時代」に区分される。一方、日本には現在46ヶ所のジオパークが存在する。各々の歴史について、代表的なジオパークを紹介しながら、日本列島形成史の理解を深めることを目標とする。

講義概要

1回目は大陸縁辺部の時代(1)として、大陸的要素が日本列島にわずかであるが残存していること、古生代前半の地質の分布とその特徴を紹介する。2回目は大陸縁辺部の時代(2)として、この時代を特徴づける古生代後半〜新生代の付加体の形成について学ぶ。3回目は新生代の日本海の形成と、それに引き続く伊豆弧や千島弧の衝突について学ぶ。4回目は活動的な日本を代表する火山や地震について学ぶ。各々に深く関連する4〜5ヶ所のジオパークを取り上げる予定。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/05 大陸縁辺部の時代(1) 新生代に日本海が開く前は、日本は大陸延辺部に位置していた。その大陸的な要素が現在の日本列島に残っている場所を紹介する。取り上げるジオパークは、三陸、立山黒部、白山手取川、四国西予、糸魚川など。
2 07/12 大陸縁辺部の時代(2) この時代を特徴づける古生代後半〜新生代の「付加体」の形成について学ぶ。取り上げるジオパークは、Mine秋吉台、秩父、南アルプス(中央構造線エリア)、筑波山、室戸、南紀熊野など。
3 07/19 新生代の日本海の形成と島弧衝突の時代 新生代の日本海の形成と、それに引き続く伊豆弧や千島弧の衝突について学ぶ。取り上げるジオパークは、アポイ岳、とかち鹿追、伊豆半島、伊豆大島、南アルプス(中央構造線エリア)、南紀熊野など。
4 07/26 活動的な日本列島:火山と地震 活動的な現在の日本列島を代表する火山を中心に取り上げ、地震(防災)についても簡潔に紹介する。取り上げるジオパークは洞爺湖・有珠山、磐梯山、島原半島、阿蘇、三陸、立山黒部など。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、8月2日(土)を予定しています。
◆参考図書として、『年代で見る日本の地質と地形』(誠文堂新光社)を日本列島の地質の歴史の参考書としておすすめします。

講師紹介

高木 秀雄
早稲田大学名誉教授
理学博士(名古屋大学)。専門分野は構造地質学、特に中央構造線などの主要な断層の構造発達史。日本ジオパーク委員会委員や日本地質学会ジオパーク支援委員会委員を歴任。一般向けの著書・監修書として、「年代で見る日本の地質と地形」(誠文堂新光社)、「世界自然遺産でたどる美しい地球」(新星出版社)、「地形・地質で読み解く日本列島5億年史」(宝島社新書)がある。
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