ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

火山島の誕生と消滅―地球のダイナミズム

  • 夏講座

前野 深(東京大学准教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・07月12日 ~ 08月02日
(日程詳細)
07/12, 08/02
コード 120720
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・火山島の誕生と消滅から見える地球の姿について学ぶ。
・火山学の基礎知識を身につける。
・火山と人間社会との関わりについて理解を深める。

講義概要

火山島の誕生と消滅、そこで起きた噴火の特徴や背後にあるメカニズム、火山噴火が人間社会へ及ぼす影響などについての最新の研究成果を、現地調査の様子を交えて解説する。第1回では「島の誕生から成長へ」をテーマに、近年発生した国内外の海底噴火や火山島誕生のプロセスを概観し、地質や岩石、観測から明らかになったことや、地球科学的な意義について解説する。火山噴火に伴う表面現象の種類や、噴火様式を決める要因についても取り上げる。第2回では「島の成熟から崩壊へ」をテーマとする。山体崩壊と岩屑なだれ、それに伴う津波などの事例を紹介し、海域火山の活動が生み出す破壊的な現象と周囲への影響について解説する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/12 島の誕生から成長へ 近年発生した西之島や福徳岡ノ場など国内外の海底噴火や火山島誕生のプロセスを概観し、地質や岩石、観測から明らかになったことや、地球科学的な背景・意義について解説する。また、陸域および海域の火山噴火に伴う表面現象の種類や噴火様式を決める要因など、火山学の基礎についても取り上げる。
2 08/02 島の成熟から崩壊へ 歴史時代に発生した国内外の山体崩壊と岩屑なだれ、それに伴う津波などの事例を紹介し、海域火山の活動が生み出す破壊的な現象と周囲への影響について解説する。海域でカルデラを形成するような大規模な噴火が発生した事例も取り上げる。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は8月23日(土)を予定しています。

講師紹介

前野 深
東京大学准教授
2006年東北大学大学院理学研究科地学専攻博士課程修修了。博士(理学)。東京大学地震研究所学術研究支援員、助手、助教、日本学術振興会海外特別研究員(英国ブリストル大学客員研究員)を経て2017年より現職。専門は火山学。火山の地質や物質の情報にもとづき、火山噴火に伴う諸現象や堆積物形成のプロセス、噴火様式や推移の多様性の原因、噴火履歴を明らかにする研究を進めている。2016年および2017年には御嶽山噴火(2014年)の噴火過程を詳細に明らかにした一連の研究で日本火山学会論文賞を受賞。2016年と2019年には西之島で上陸調査を実施している。主な著作に「島はどうしてできるのか-火山噴火と、島の誕生から消滅まで-」(講談社ブルーバックス)がある。
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