ジャンル 日本の歴史と文化

中野校

太平記の虚像と実像

  • 夏講座

谷口 雄太(青山学院大学准教授)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全2回 ・07月03日 ~ 07月17日
(日程詳細)
07/03, 07/17
コード 320213
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

目標

・日本史、中世史について学ぶ。
・歴史と文学の関係性について深める。
・とくに『太平記』についてその実像と虚像を考える。

講義概要

南北朝期を描いた作品に『太平記』があることはよく知られていることでしょう。しかし、『太平記』は史実をベースとしながらも、あくまでフィクションですから、どこまでが事実で、どこからが虚構かは、きちんと腑分けしなくてはなりません。そこで、本講座では、『太平記』とは何か、その基礎知識から解説すると同時に、具体的に新田義貞という人物に注目し、彼の虚像と実像について眺めていきます。新田義貞を、足利尊氏とは別の一族で、彼と並ぶ源家嫡流であったとする『太平記』のストーリーに対し、リアルな彼の姿を紹介します。あわせて、史実を明らかにしていく歴史学の手法・方法についても紹介していきたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/03 『太平記』の基礎知識 第一回目は、『太平記』の基本について学びます。『太平記』はいつ、だれが作成したのでしょうか。また、史実との関係はどうなっているのでしょうか。こうした基礎知識を学びます。
2 07/17 「源家嫡流」新田義貞と「足利庶流」新田義貞 第二回目は、具体的に、『太平記』の描く新田義貞像と、『太平記』以外の示す新田義貞像の、「違い」をご覧に入れます。『太平記』の長い影を体験していただきたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、7月24日(木)を予定しております。
◆参考図書:谷口雄太編『足利一門と動乱の東海』(吉川弘文館、2024年)を事前にお読み頂くとより理解が深まります。

講師紹介

谷口 雄太
青山学院大学准教授
1984年、兵庫県生まれ。2015年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。現在、青山学院大学文学部准教授、博士(文学)。【主要著書】『中世足利氏の血統と権威』(吉川弘文館、2019年)、『〈武家の王〉足利氏』(吉川弘文館、2021年)、『分裂と統合で読む日本中世史』(山川出版社、2021年)、『鎌倉幕府と室町幕府』(共著、光文社、2022年)、『足利将軍と御三家』(吉川弘文館、2022年)、『足利一門と動乱の東海』(編著、吉川弘文館、2024年)

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