ジャンル 芸術の世界

オンデマンド

【オンデマンド】じっくり楽しむ西洋の芸術と歴史 中世の社会と宗教、芸術と学問、人々の暮らし

  • 春講座

池上 英洋(美術史家、東京造形大学教授)

コード 910403
定員 30名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 11,880

目標

・西洋の歴史と芸術の流れを概観する。
・文化史をより味わい深く楽しむためのポイントを知る。
・西洋の歴史における政治と経済、宗教と美術の連動性を理解する。

講義概要

本講座は、西洋の歴史と文化をじっくりと楽しみながら見ていくことを目的としています。2024年春講座の「中世キリスト教美術から近世の夜明けまで」の続きですが、本講座から受講される方も楽しめる内容です。本講座では全6回で、中世ヨーロッパの中盤から末期までを扱います。ポイントとなるのは、社会の動きと宗教の関係であり、またさまざまな芸術と学問の様相、そして病や恋愛、住居やしきたりといった人々の暮らし全般です。各地の絵画・彫刻・建築をみながら、人々の暮らしと文化の発展について、楽しみつつ、広く深くじっくりと観ていきましょう。

各回の講義予定

講座内容
1 キリスト教教義とビザンチン 予型論(タイポロジー)を手掛かりに、一見難解なキリスト教の教義の特質を見ましょう。それから、ビザンチン(≒東ローマ帝国)の構造とその芸術を見ていきます。
2 修道会と聖フランシスコ 中世ヨーロッパの信仰生活で大きな役割を果たした修道会を見ていきます。その定義と成り立ち、構造とその文化を見てから、アッシジの聖フランシスコの生涯を追っていきます。そして彼の死後に建立され、中世中盤〜後期にかけての一大美術モニュメントとなったサンフランチェスコ大聖堂の芸術を鑑賞します。
3 イスラム教と十字軍 キリスト教と同様に、ユダヤ教から派生したのがイスラム教です。中世中盤に誕生し、急速に発展したイスラム圏はやがてキリスト教ヨーロッパと争うようになります。まず、イスラム教の成立とその歴史を追い、十字軍の経緯を丹念に見ていきます。
4 英仏両国の成立と教会大分裂 イングランドとフランスの成立の過程を追い、さらに「最初の国際人」と呼ばれるフリードリヒ二世の生涯を見ましょう。そして、中世後半のヨーロッパを揺るがした教会大分裂(シスマ、教皇のアヴィニョン捕囚)を見ていきます。
5 中世の暮らし 住居、病、家庭、信仰など、中世ヨーロッパの一般の人々の生活を覗いてみましょう。
6 中世の学問と芸術 中世なかばのヨーロッパでは大学が誕生しました。そこでの学問の種類や仕組みをみたあと、中世の芸術を鑑賞しましょう。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2025/3/4)から学期終了翌月末(2025/7/31)までになります。一般申込開始(2025/3/4)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2024年度 秋期 「じっくり楽しむ西洋の芸術と歴史」 (09/26〜10/31 木曜日、全6回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

池上 英洋
美術史家、東京造形大学教授
1967年広島生まれ。東京芸術大学卒業・同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。著書に『Due Volti dell'Anamorfosi』(Clueb、イタリア)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(小学館)、『美しきイタリア』(光文社)、『神のごときミケランジェロ』(新潮社)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて』(第四回フォスコ・マライーニ賞)『死と復活』『西洋美術史入門』『ヨーロッパ文明の起源』(いずれも筑摩書房)、『錬金術の歴史』『イタリア・ルネサンス』(いずれも創元社)、『失われた名画の展覧会』(大和書房)など。日本文藝家協会会員。
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