ジャンル 文学の心

オンデマンド

【オンデマンド】21世紀の中国映画から紐解く現代中国史

  • 春講座

藤井 省三(東京大学名誉教授、名古屋外国語大学教授)

コード 910101
定員 20名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 9,900
ビジター価格 受講料 ¥ 9,900

目標

・21世紀の中国映画への理解を深める
・映画を通して現代中国史を紐解く

講義概要

中国映画は2019年には興行収入が約1兆日本円に達し、日本の4倍の市場規模に成長、翌年の国産映画製作数は740部に達しています。
本講座では今世紀、日本で劇場公開された映画5部を選び、現代中国史および中国人の歴史認識の変遷を学びます。
【参考】『21世紀の中国映画』(東方書店)

各回の講義予定

講座内容
1 ジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督『罪の手ざわり』(原題:天注定) 2013年の問題作『罪の手ざわり(原題:天注定)』を中心に、ジャ・ジャンクー(賈樟柯、かしょうか、1970〜)映画の世界を探究します。
2 王兵(ワン・ビン、1967〜)監督『死霊魂』 中華人民共和国・毛沢東時代(1949-1976)の三大悲劇の一つ“反右派”闘争(1957)を描いた長篇ドキュメンタリー映画『死霊魂』を読み解きながら、“大躍進”政策(1958-1961)・文化大革命(1966-76)の悲劇についても考察します。
3 婁燁(ロウ・イエ、ろうよう、1965〜)監督『天安門、恋人たち』(原題:頤和園) 中国映画界の“鬼才”婁燁監督が描く天安門事件とその後の高度経済成長の現代史における“余計者”たちの愛の移ろいを追求します。
4 中国映画が描く日中戦争の記憶 姜文(チアン・ウェン、きょうぶん、1963〜)監督『鬼が来た!』(原題:鬼子来了)を取り上げて、中国映画が描く日中戦争(1937-45)の記憶を考察します。本作では日本の俳優、香川照之が日本兵を熱演してもおります。
5 現代北京の庶民の暮らし 1978年以来、約40年続いた改革・開放経済体制下で、北京の庶民はどのような思いで生きて来たのか、管虎(クワン・フー、かんこ、1968〜)監督の『老炮児』を取り上げて回想します。本作では“中国の山田洋次”とも称すべき馮小剛監督が主役を演じています。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2025/3/4)から学期終了翌月末(2025/7/31)までになります。一般申込開始(2025/3/4)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2024年度 秋期 「【対面+オンラインのハイブリッド】21世紀の中国映画から紐解く現代中国史」 (09/28〜12/14 土曜日、全5回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

テキスト

テキスト
藤井省三『21世紀の中国映画』(東方書店)(ISBN:978-4497224033)

講師紹介

藤井 省三
東京大学名誉教授、名古屋外国語大学教授
東京大学名誉教授、名古屋外国語大学教授、早稲田大学講師(2004―2022年度)、海外では南京大学海外人文資深教授等を務めた。専門分野は現代中国大陸・香港・台湾の文学と映画。著書に『村上春樹と魯迅そして中国』(早稲田新書)、『魯迅と日本文学』(東大出版会)、『魯迅と世界文学』、『21世紀の中国映画』(共に東方書店)、などがある。

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