ジャンル 世界を知る
中野校
ラテンアメリカの文化と社会―『百年の孤独』への招待
寺尾 隆吉(早稲田大学教授)

曜日 | 火曜日 |
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時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全6回
・04月15日 ~
06月03日 (日程詳細) 04/15, 04/22, 05/13, 05/20, 05/27, 06/03 |
コード | 310326 |
定員 | 24名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・ラテンアメリカ社会の特徴を知る。
・社会情勢を踏まえてラテンアメリカの文化を理解する。
・ラテンアメリカの文学や音楽を鑑賞する能力を身に着ける。
講義概要
本講座ではラテンアメリカ社会の特徴と文化を、政治的・社会的変動をふまえて学ぶ。特に、帝国主義によるプランテーションの拡大、キューバ革命におけるチェ・ゲバラの役割、コロンビア出身のノーベル文学賞作家ガルシア・マルケスの世界的ベストセラー『百年の孤独』に代表されるラテンアメリカ文学の隆盛、軍事政権下での芸術活動、世界に広がるラテン音楽などに注目する。文学や音楽、芸術作品を鑑賞しながら、社会変動と文化表象の関係性を検証し、20世紀を通じてラテンアメリカ文化がどのような発展をとげたのか、具体的な事象を踏まえてその多様な魅力を考察する。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/15 | イントロダクション ―ラテンアメリカ社会の歪み | 砂糖やバナナのプランテーションを題材に、帝国主義の支配下で歪んだラテンアメリカの社会構造を理解する。 |
2 | 04/22 | キューバ革命とラテンアメリカ | チェ・ゲバラを中心に、キューバ革命の推移とラテンアメリカへの影響を検討する。 |
3 | 05/13 | 「ラテンアメリカ文学のブーム」の発生 | カルロス・フエンテス、マリオ・バルガス・ジョサといった作家の登場とともに、ラテンアメリカ文学が世界の注目を集める過程を辿る。 |
4 | 05/20 | ガブリエル・ガルシア・マルケス『百年の孤独』の成功 | 1967年に刊行された『百年の孤独』が世界的なベストセラーとなった背景を検証し、改めて作品を鑑賞する。 |
5 | 05/27 | 分裂と危機の時代 | キューバ革命の硬直化やゲリラの頻発、クーデターによる軍事政権成立等を背景に、対立を深める作家・芸術家たちの様々な創作活動を展望する。 |
6 | 06/03 | ラテンアメリカ文化の今後 | 世界に広まった「ラテン音楽」を中心に、ラテンアメリカ文化の未来を考える。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は6月10日(火)を予定しています。
講師紹介
- 寺尾 隆吉
- 早稲田大学教授
- 1971年名古屋生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専門分野は現代ラテンアメリカ小説。ラテンアメリカ各地で長年文学研究に従事した後、フェリス女学院大学教授を経て現職。著書に『魔術的リアリズム』(水声社)、『ラテンアメリカ文学入門』(中公新書)など。ガルシア・マルケス『悪い時』(光文社)など邦訳多数。