ジャンル 芸術の世界

早稲田校

設計図で読む名住宅のマドの思想

  • 春講座

古谷 誠章(早稲田大学栄誉フェロー、建築家)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全6回 ・04月03日 ~ 06月12日
(日程詳細)
04/03, 04/17, 05/08, 05/15, 05/29, 06/12
コード 110474
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・日本の戦後近代から現代の住宅22作品に触れ、その特徴を知る
・主として西欧などの組積造における窓と、アジア地域などの軸組造における窓の違いを知る
・建築における「マド」の役割を知り、窓に込められた建築の思想を学ぶ

講義概要

日本の戦後近代から現代の住宅22作品(「スカイハウス」、「肆木の家」、「穂積自邸」、「千ヶ滝の山荘」、「幻庵」、「トンネル住居」、「住居No.1共生住居」、「小篠邸」、「VILLA COUCOU」、「北峰町の家」、「岡山の住宅」、「私たちの家」、「私の家」、「松が丘の家」、「シルバーハット」、「再生木ルーバーハウス」、「箱の家001」、「孤風院」、「工藤山荘」、「住宅URH」、「塔の家」、「ZIG HOUSE/ZAG HOUSE」)のマドを題材に、その設計図を通して作品に込められた設計思想を講述します

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/03 "Window"と"間戸"/組積造と軸組造の窓、原図の見方、原図の意味するもの 組積造住宅の窓と、軸組造住宅の窓を比較し、その特徴を述べる。
以下の2住宅について詳述する。
取り上げる住宅:菊竹清訓「スカイハウス」、広瀬鎌次「肆木の家」
2 04/17 成長する家、変化する住まい 以下の4住宅について詳述する。
取り上げる住宅:穂積信夫「穂積自邸」、香山壽夫「千ヶ滝の山荘」、室伏次郎「北峰町の家」、林昌二・林雅子「私たちの家」
3 05/08 住宅における洞窟的なもの 以下の4住宅について詳述する。
取り上げる住宅:
石山修武「幻庵」、横河健「トンネル住居」、吉阪隆正「VILLA COUCOU」、東孝光「塔の家」、
4 05/15 土地の記憶 以下の4住宅について詳述する。
取り上げる住宅:
池原義郎「松が丘の家」、鈴木恂「住宅URH」、安藤忠雄「小篠邸」、木島安史「孤風院」
5 05/29 住宅における"室"の意味 以下の4住宅について詳述する。
取り上げる住宅:
内藤廣「住居No.1共生住居」、山本理顕「岡山の住宅」、伊東豊雄「シルバーハット」、難波和彦「箱の家001」
6 06/12 "間戸"による家 以下の4住宅について詳述する。
取り上げる住宅:
原広司「工藤山荘」、清家清「私の家」、宮崎浩「再生木ルーバーハウス」、古谷誠章「ZIG HOUSE/ZAG HOUSE」

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は6月26日を予定しています。

テキスト

テキスト
古谷誠章『「マド」の思想 名住宅を原図で読む』(彰国社)(ISBN:978-4395008070)

講師紹介

古谷 誠章
早稲田大学栄誉フェロー、建築家
1955年生まれ。1978年 早稲田大学理工学部建築学科卒業、1980年 同大学院博士前期課程修了。早稲大学理工学部専任助手などを経て1986年 近畿大学工学部講師、同年から文化庁芸術家在外研修員としてスイスのマリオ・ボッタ事務所に1年間滞在。帰国後近畿大学助教授、1994年 早稲田大学理工学部建築学科助教授、1997年 同教授。2017〜19年 日本建築学会長、2021年〜東京建築士会会長、2024年〜日本建築士会連合会会長。
建築作品にて日本建築家協会新人賞、日本建築学会作品選奨、日本建築学会賞、日本藝術院賞、日本建築大賞、日本建築美術工芸協会AACA賞などを受賞。
著書に「Shuffled ー古谷誠章の建築ノート」「がらんどう」「マドの思想 ー名住宅を原図で読む」「建築家っておもしろい」「NOBUAKI FURUYA 179 WORKS」
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