ジャンル 芸術の世界

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シティ・ポップとリバイバルのメディア文化論

  • 春講座

日高 良祐(京都女子大学准教授)

曜日 月曜日
時間 19:00~20:30
日程 全8回 ・04月07日 ~ 06月02日
(日程詳細)
04/07, 04/14, 04/21, 04/28, 05/12, 05/19, 05/26, 06/02
コード 710436
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 27,832
ビジター価格 受講料 ¥ 31,396

目標

・特定の音楽ジャンルを社会学的に考えるための視座を学ぶ。
・メディアや文化を対象にした理論や方法論を学ぶ。
・技術と文化の関係に目を向けることでメディア文化論の考え方を身につける。

講義概要

2010年代後半から注目を集めるようになったシティ・ポップのリバイバル現象。もともと70〜80年代の日本でつくられた都会的なニュアンスをもつポップミュージックを指して「シティ・ポップ」と呼ぶようになっていましたが、2010年代に入って生じた海外からの「発見」と音楽的な流行は、日本でもシティ・ポップに対するリバイバルを引き起こしました。そうした動向はマスメディアで取り上げられるだけでなく、研究の領域でも注目を集めています。本講座は、担当講師が2022年に東京都立大学で開講した連続講座をもとに編まれた『シティ・ポップ文化論』を手がかりに、とくにそこでのメディアの作用に焦点を絞った論点を考察します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/07 『シティ・ポップ文化論』のメディア文化論 2024年に出版された『シティ・ポップ文化論』(フィルムアート社)の概要を確認しながら、本講座が焦点をあてていく、シティ・ポップとリバイバルをめぐるメディア論的な視座について講義します。
2 04/14 シティ・ポップ研究の現在 ゲスト講師(加藤 賢氏)をお呼びし、シティ・ポップを対象にした既存の議論について、日本だけでなく海外での研究動向も踏まえながら概要を学びます。
3 04/21 シティ・ポップのジェンダーとメディア ゲスト講師(吉光 正絵氏)をお呼びし、現在シティ・ポップのリバイバルを経験しているファンダムの状況について、とくにジェンダーやネット環境との関係から考えます。
4 04/28 80年代のシティ・ポップとアナログな聴取環境 シティ・ポップがつくられていた時期のメディア環境に着目し、ラジオやカセットテープ、カーオーディオといった技術と、それを通して聴取する文化について講義します。
5 05/12 2020年代のシティ・ポップ・リバイバルとデジタルな聴取環境 今日的なメディア環境に着目し、ストリーミング配信やSNSといったプラットフォームの技術と、それを通して聴取する文化の変容について講義します。
6 05/19 ジャンルのリバイバルと再文脈化 ゲスト講師(柴崎 祐二氏)をお呼びし、シティ・ポップのほかさまざまな音楽ジャンルのリバイバル現象を取り上げて、そこでのメディアの役割と再文脈化の作用について学びます。
7 05/26 リバイバルをめぐる政治的なまなざし ゲスト講師(金 悠進氏)をお呼びし、リバイバル現象を語る・論じる際に生じる政治性の問題について、シティ・ポップなどの具体的な音楽ジャンルを取り上げながら学びます。
8 06/02 リバイバル現象の構造と事例としてのシティ・ポップ ここまでの講義を振り返りながら、シティ・ポップ・リバイバルを生み出したメディアの作用と、それを通じて生じた文化を考えるための視座について整理します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆授業中にMicrosoft Formsを使用して受講生からのコメント等を収集することがあります。回答URLはZoomのチャット機能を利用して授業中に配布します。
◆休講が発生した場合の補講は6月9日(月)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。

【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

日高 良祐
京都女子大学准教授
京都女子大学現代社会学部講師。専門はメディア研究、ポピュラー音楽研究。音楽音響に関するメディア技術史、とくにデジタルメディアのフォーマットを研究。編著に『シティ・ポップ文化論』(フィルムアート社、2024年)、共編著に『クリティカル・ワード ポピュラー音楽――〈聴く〉を広げる・更新する』(フィルムアート社、2023年)、分担執筆に『ポストメディア・セオリーズ――メディア研究の新展開』(ミネルヴァ書房、2021年)など。
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