ジャンル 文学の心

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三島由紀夫と開く文学史の扉 日本近代文学再考

  • 春講座

井上 隆史(白百合女子大学教授)

曜日 金曜日
時間 13:00~14:30
日程 全9回 ・04月11日 ~ 06月27日
(日程詳細)
04/11, 04/18, 04/25, 05/09, 05/16, 05/23, 05/30, 06/06, 06/13
コード 710134
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 26,730
ビジター価格 受講料 ¥ 30,739

講義概要

三島文学という視点から、明治以降の日本文学を読み直す試みです。これまで三島とはあまり接点が無いと考えられてきた漱石、鷗外、藤村や、三島と同時代の戦後作家たちの新たな読みの可能性を探り、ひいては世界文学という大きな視野の中で、近代文学史とは何かという問いに迫ります。小説が中心になりますが、詩歌、戯曲にも言及します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/11 森鷗外、夏目漱石と三島由紀夫 「舞姫」などドイツ三部作、「こゝろ」と三島の「潮騒」を合わせ読み、近代における恋愛小説について考えます。
2 04/18 樋口一葉、北村透谷と三島由紀夫 一葉の「たけくらべ」や透谷の評論と三島の「金閣寺」を合わせ、読み、文学における想像力の働きについて考えます。
3 04/25 島崎藤村と三島由紀夫 藤村の「破戒」、「夜明け前」と三島の「仮面の告白」、「豊饒の海」を合わせ読み、近代文学と社会、歴史の関わりについて考えます。
4 05/09 横光利一、武田泰淳と三島由紀夫 横光の「上海」、武田泰淳「風媒花」と三島の「禁色」を合わせ読み、近代小説と占領された都市の関係について考えます。
5 05/16 大岡昇平と三島由紀夫 大岡昇平「レイテ戦記」と三島の「文化防衛論」、「祖国防衛隊はなぜ必要か」などを合わせ読み、戦争と文学の関係について考えます。
6 05/23 中村真一郎と三島由紀夫 真一郎の「死の影の下に」、「四季」(加えて「頼山陽とその時代」)と「豊饒の海」を合わせ読み、近代文学における長編小説の意義について考えます。
7 05/30 埴谷雄高と三島由紀夫 埴谷の「死霊」と三島の「美しい星」を合わせ読み、近代文学における夢とリアリズムの関係について考えます。
8 06/06 野間宏と三島由紀夫 野間の「青年の環」、「生々死々」と「豊饒の海」を合わせ読み、近代文学における全体小説について考えます。
9 06/13 日本の近代文学とは何か これまでの講義を踏まえて、日本近代文学とは何か、文学史とは何かということを再考します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は6月20日(金)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

備考

※パンフレットに記載の開始時間に誤りがありました。正しい開始時刻は13:00となっておりますのでご注意ください。
※5/16、5/23は休講となりました。補講は、6/20、6/27に実施いたします。

講師紹介

井上 隆史
白百合女子大学教授
日本近代文学。主著に『暴流の人 三島由紀夫』、『大江健三郎論 怪物作家の「本当ノ事」』など。
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