ジャンル 世界を知る
中野校
近現代フランス史を考える ナポレオン3世の第二帝政・「パリ・コミューン」から第二次世界大戦まで
森原 隆(早稲田大学名誉教授)

曜日 | 金曜日 |
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時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全7回
・07月11日 ~
09月05日 (日程詳細) 07/11, 07/18, 07/25, 08/01, 08/22, 08/29, 09/05 |
コード | 320320 |
定員 | 24名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 20,790 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 23,908 |
目標
・ 現代ヨーロッパの危機や世界情勢を踏まえながら「フランス」とは何かを考える力を身につける。
・「フランス」という国や地域について、政治・社会・文化・経済などさまざまな観点から理解する。
・ 歴史的な見地から、ナポレオン3世の第二帝政・「パリ・コミューン」から第三共和政、帝国主義の発展、第二次世界大戦時代にいたる近現代フランス史を理解する。
・「民族」・「言語」・「宗教」・「思想」・「文化」・「文明」など重要な項目を手掛かりにして、フランスの政治・社会文化を理解する。
講義概要
「フランス」とは何か。「フランス」という国・国民や歴史・文化について、コロナやウクライナ問題、イスラエルのガザ地区侵略、トランプ米大統領の復活など、現在のヨーロッパ・EUや世界情勢を踏まえながら、政治・社会・経済も含めたさまざまな観点から検討したい。とくに近現代の世界史的な見地から、ナポレオン3世の第二帝政期および「パリ・コミューン」、第三共和政時代、帝国主義の発展、第一次世界大戦時代、第二次世界大戦時代までが主な考察の対象となる。それぞれの時代を代表・象徴する事項や事件に焦点をあてながら、近現代「フランス」の個性・特殊性や普遍的な性格を探っていきたい。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 07/11 | 「フランス」とは何かの再検討 | 現代ヨーロッパと「フランス」を考える、ヨーロッパの危機、コロナ・ウクライナ問題、フランスの現状 EUとフランス |
2 | 07/18 | フランス史概観(古代から近世まで)の再検討 | 「フランス」という国家(フランク王国)形成、中世・近世フランスの世界、ブルボン王朝の成立、近代フランス世界、フランス革命から総裁政府 ナポレオン帝国時代、王政復古、七月革命・七月王政、二月革命・第二共和政の成立 |
3 | 07/25 | ナポレオン3世の第二帝政と「パリ・コミューン」の成立 | ルイ・ナポレオンの登場、1848年のヨーロッパ、ナポレオンのクーデタ、第二帝政の成立、ボナパルティズム、権威帝政と自由帝政、ビスマルクとナポレオン3世、普仏戦争、アルザス・ロレーヌ問題、「パリ・コミューン」の成立と崩壊 |
4 | 08/01 | 第三共和政の成立 | 第三共和政の成立と政治構造、ティエールの政治、「共和政」の復活と政情不安(王政復古と保守的共和政)、ブーランジェ事件、オポルテュニスム |
5 | 08/22 | 帝国主義時代のフランス | 「帝国主義」論、ブーランジェ事件、ドレフュス事件、植民地主義とジュール・フェリー、第三共和政の文化、世紀末の芸術 |
6 | 08/29 | 第一次世界大戦とフランス | 「政教分離法」の成立と意義、モロッコ問題、クレマンソー内閣、第一次世界大戦前夜の世界情勢、第一次世界大戦の勃発と展開、ロシア革命とドイツ革命 |
7 | 09/05 | 第二次世界大戦とフランス | 第一世界大戦の戦後処理、ヴェルサイユ条約、国際連盟、ブリアンの平和外交、大恐慌、1930年代の危機、人民戦線運動、第二次世界大戦前夜の世界情勢、第二次世界大戦の展開、パリ占領とヴィシー政府 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆世界史の教科書や参考書などがあると便利です。
『詳説世界史』(山川出版社)、『世界史年表・地図』(山川出版社)など。
講師紹介
- 森原 隆
- 早稲田大学名誉教授
- 1953年大阪生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、京都大学大学院文学研究科修士・博士課程単位取得満期退学。鳥取大学助教授・金沢大学助教授を経て、早稲田大学教授・文学部長を歴任。専門分野は、近世・近代フランス史、社会史・社会文化史研究、および「ヨーロッパ論」。編著書『ヨーロッパ・「共生」の政治文化史』(2013)(成文堂)、『ヨーロッパの政治文化史 統合・分裂・戦争』(2018)(成文堂)、『ヨーロッパの「統合」の再検討』(2024)(成文堂)など。