ジャンル 日本の歴史と文化

中野校

江戸時代の古文書を読んでみよう―初級編

  • 夏講座

戸森 麻衣子(東京農業大学講師)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全6回 ・07月10日 ~ 09月04日
(日程詳細)
07/10, 07/17, 07/24, 08/21, 08/28, 09/04
コード 320222
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・古文書(くずし字文書)を読むことを通じて、江戸時代の社会の特徴やその時代に生きた人々の喜怒哀楽を感じ取れる楽しさ、面白さを体験しましょう。
・本講座は、くずし字辞典をひきながら簡単な古文書を読める方を対象としています。(江戸時代古文書講座の入門編をすでに受講された方など)

講義概要

本講座は、江戸時代のくずし字について学習し、古文書を読み解きつつ、当時の人々のありのままの姿を知ることを目標としています。夏学期は、伊豆韮山江川家文書を通じて江戸時代古文書の世界を探検していきます。江川氏は幕府の旗本で、代官に任じられて伊豆国などを管轄していました。
【第1・2・3回】「旗本の「家」文書を読む」(旗本の特徴や生活ぶりがわかる文書を読みます)
【第4・5・6回】「韮山代官江川氏による地域行政を知る」(村々と代官の関係がわかる文書を読みます)
本講座は、くずし字に抵抗がある方でも楽しめる構成になっています。継続講座ではないので、新しく始めてみようという方でもお困りにはならないでしょう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/10 旗本の「家」文書を読む① 江川氏は、伊豆国韮山に居住することを許されていた旗本です。ですが、江戸本所に屋敷があり、出府して大名・旗本と交遊したりもしていました。江川氏の歴代当主の中で最も有名な江川英龍に関する史料を一点読むほか、旗本としての活動を知ることができる文書を数点、取り上げます。
2 07/17 旗本の「家」文書を読む②  
3 07/24 旗本の「家」文書を読む③  
4 08/21 韮山代官江川氏による地域行政を知る① 江川氏は伊豆韮山代官だったので、現存する文書群の中には、支配下の村々から役所に提出された願書や届出文書が含まれています。これらは比較的理解しやすく、また江戸時代の人々の考え方を知ることもできるので、ぜひ読んでみたいと思います。併せて代官役所の多様な機能を理解していきます。
5 08/28 韮山代官江川氏による地域行政を知る②  
6 09/04 韮山代官江川氏による地域行政を知る③  

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆各自、任意の「くずし字辞典」をご用意ください。
◆「古文書」写真のプリントは(初回を除き)前もって配付します。予習なしでも理解できるような講座構成としますが、事前に目を通しておけばより充実した時間となるでしょう。

講師紹介

戸森 麻衣子
東京農業大学講師
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻博士課程修了。専攻は日本近世史。幕府直轄領(天領)の支配のしくみや、旗本・御家人などについて研究をおこなっている。著作に『江戸幕府の御家人』(東京堂出版、2021年)、『大江戸旗本 春夏秋冬』(東京堂出版、2023年)、『仕事と江戸時代―武士・町人・百姓はどう働いたか―』(ちくま新書、2023年)、『長崎奉行遠山景晋日記』(共編、清文堂出版、2005年)などがある。

  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店