ジャンル くらしと健康

早稲田校

知っておきたい不動産と法律 最新の不動産事情から、身近な賃貸借の疑問まで

  • 夏講座

吉田 修平(弁護士)

曜日 火曜日
時間 10:40~12:10
日程 全8回 ・07月01日 ~ 09月02日
(日程詳細)
07/01, 07/15, 07/22, 07/29, 08/05, 08/19, 08/26, 09/02
コード 120615
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・不動産に関する法律制度の概要を理解する。
・法律の内容だけでなく、考え方の根本を理解する。

講義概要

不動産に関する法律の規定は数多く、複雑なため、各規定の内容を十分に理解することは極めて困難である。平成23年にはサービス付き高齢者向け住宅の制度が創設され、同29年には債権法が、同30年には相続法も改正され、令和3年には所有者不明土地問題に関して民法(物権法)や不動産登記法等が改正され、また令和7年の通常国会で区分所有法の改正がなされる可能性がある。
そこで、本講座では、基本的な法律用語の学習からはじめ、事例を交えた不動産に関する様々なトラブルと解決方法及び民法等の改正についても解説する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/01 不動産に関する法律の概要と学び方、普通借家権の成立と歴史 ・何故、不動産に関する法律は難しいのか
・法律の学び方(原則と例外)
・不動産に関する法律の基礎知識
・不動産賃貸借の全体像
・建物を人に貸すときの注意点は何か
・何故、建物を一度貸したらなかなか返ってこないのか
・普通借家権の借地借家法における特別扱いの内容
2 07/15 定期借家権の成立と内容及び特殊な賃貸借等(終身借家権・サービス付き高齢者向け住宅) ・人に建物を貸しても、必ず返ってくる貸し方とは何か
・定期借家契約の注意点は何か
3 07/22 普通借地権の成立と歴史 ・土地を人に貸すときの注意点は何か
・何故、土地を一度貸したらなかなか返ってこないのか
・普通借地権の借地借家法における特別扱いの内容
4 07/29 定期借地権の成立と歴史 ・人に土地を貸しても、必ず返ってくる貸し方とは何か
・定期借地契約の種類と内容
・定期借地と有効活用(等価交換)
5 08/05 民法改正の不動産実務への影響 ・民法(債権法)の改正による不動産に関する法律の変更
・賃貸借と売買のルールの変更(賃借人の修繕権、建物の一部の使用・収益不能、不動産の売買における瑕疵担保責任から契約適合責任へ等)
・配偶者居住権制度の創設等
6 08/19 所有者不明土地問題に関する民法(物権法と相続法)及び不動産登記法の改正による不動産に関する法律の変更 ・所有権の国庫帰属制度の創設
・共有ルールの見直し
・所有者不明土地・建物管理制度
・管理不全土地・建物の管理制度
・所在等不明共有者の持分の取得・譲渡
・相続登記の義務化
・相続人申告登記の新設等
7 08/26 区分所有建物(マンション)の法律と管理規約 ・何故、マンションに関する法律等は分かりにくいのか
・民法の原則と区分所有法の考え方(例外)
・管理規約とは何か
・標準管理規約の概要と改正の内容
8 09/02 区分所有法について ・区分所有法の概要
・マンション建替円滑化法、再生特別措置法(被災マンション法)の概要
・区分所有法の改正案の内容

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座は、2024年度夏学期に開講した同名講座に一部新たな知見を加えて再構成しています。

講師紹介

吉田 修平
弁護士
早稲田大学法学部卒業。第一東京弁護士会所属。外部活動として、一般社団法人日本相続学会(副会長)、公益社団法人日本不動産学会(常務理事)等、他多数。定期借家権・終身借家権の立法に関与した経験を持つ。
最近の著書に、『民法改正と不動産取引』(金融財政事情研究会)、『相続法改正―新しい相続実務の徹底解説―』(株式会社青林書院)、『不動産相続の法律相談』(株式会社青林書院)、『所有者不明土地の法律実務〜民法・不動産登記法等の大改正による土地所有法制の実務対応〜』(株式会社プログレス)、『実務解説 借地借家法(第4版)』共著(株式会社青林書院)、『マンションの老い』(金融財政事情研究会)等がある。
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店