ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

古地図を歩く―板橋区を中心に

  • 夏講座

芳賀 啓(出版社「之潮(コレジオ)」主宰、元東京経済大学客員教授、日本地図学会評議員)

曜日 水曜日
時間 15:05~16:35
日程 全3回 ・07月09日 ~ 07月23日
(日程詳細)
07/09, 07/16, 07/23
コード 120273
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 8,910
ビジター価格 受講料 ¥ 10,246

目標

・古地図の利用の仕方、読み方がわかるようになること
・場所に隠された自然の力と人間の営為を確認できるようになること

講義概要

コンクリートとアスファルトに覆われた都区内でも、意識してみると尾根や谷筋、崖や坂など、地形は凹凸に溢れていて、忘れられた川跡や水田跡、古道も見当がつけられるようになります。都市化以前を記録した地図を手掛かりに、地形や市街の成り立ちを理解し、さらに来るべき大災害に対する知恵をさぐっていきましょう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/09 荒川低地と入会地の変容 第1回目は、板橋区北部の赤塚地区と志村地区のうち、北側の低地部の旧地形と現在の姿をたどります。
団地以前の高島平は、元来徳丸が原といわれる入会地でした。現在の地名は幕末に洋式火砲を指南した高島秋帆にちなむものです。
2 07/16 武蔵野台地北東端の段丘 次いで赤塚地区と志村地区の標高差約20メートルの段丘崖をのぼり段丘面をたしかめてみましょう。
段丘崖の急斜面とその坂道や段丘開析谷は、それと意識しなければ気が付かないものですが、存外に明瞭な形でのこされています。
3 07/23 2つの街道と1つの川 最後に、古多摩川の名残川としての石神井川と歴史との関わりから、中山道と川越街道の姿をトレースします。
石神井川にかかる「板橋」は『源平盛衰記』や『義経記』にも登場する交通の要衝でした。その変遷を地図で確かめましょう。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆毎回、古地図を配付して作業をしていただきます。そのため各自色鉛筆(赤・青・黄・緑の4色)をご持参ください。
◆休講が発生した場合の補講日は7月30日(水)を予定しています。

講師紹介

芳賀 啓
出版社「之潮(コレジオ)」主宰、元東京経済大学客員教授、日本地図学会評議員
元柏書房代表取締役社長。東京を中心とした地形や地図のエッセイで知られる。NHKテレビの「美の壺」や民放「タモリ俱楽部」に出演。

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