ジャンル 現代社会と科学

中野校

民法判例で学ぶ法学入門

  • 春講座

青木 則幸(早稲田大学教授)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全4回 ・05月23日 ~ 06月13日
(日程詳細)
05/23, 05/30, 06/06, 06/13
コード 310714
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・民事事件の判例の読み方を身につける。
・民事事件で適用される民法の解釈の“流れ”をイメージできるようになる。
・リーガル・マインドの初歩を身につける。

講義概要

法的な紛争(あるいは、その予防のための法的手続)に巻き込まれずに済む人はなかなかいないものです。常識的な生活をしていれば刑事事件は避けられるでしょうが、民事事件はどうでしょうか。ローンを組んでマンションや車を買うといったときに、複雑な法的文書に署名された方も多いと思います。突然のご不幸で、相続をめぐる争いに巻き込まれるといったこともあるかもしれません。このように意外に身近にある法律問題に、どのようなスタンスで向き合えばよいのでしょうか。この基本的な考え方はリーガル・マインドと呼ばれています。この講義では、民法に関する判例の検討を通して、リーガル・マインドの初歩を身につけてもらいます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/23 実演・民法解釈論 裁判では、法律家は、法律の条文に書かれているルールをどのように使って議論し判断するのでしょうか。簡単なケースを素材に、全体の流れを実演します。
2 05/30 売買契約に関する判例を読む 物の売買は、民法の議論で一番といってよい、基本的な事案です。じつは、1つの売買契約でも、同時に複数の法律関係が生じます。その中でどの権利がトラブルに見舞われているのかを考える視点についてお話します。
3 06/06 金融取引に関する判例を読む 金融取引の基本は、お金の貸し借りの契約である金銭消費貸借契約と、貸主が安心して債権を回収するために用いられる各種の担保契約です。担保がある場合とない場合でどうちがうのか、といった点を理解していただくのが目的です。
4 06/13 取引によらない法律関係に関する判例を読む 法律関係の中には、契約などの取引がなくても、ある事実の発生によって、法律関係が生じることがあります。交通事故によって不法行為に基づく損害賠償が生じた事案や、相続の事案などについて、基本的な考え方を理解していただくのが目的です。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆2024年度春講座の同名講座と重複しておりますが、より詳しく解説いたします。

講師紹介

青木 則幸
早稲田大学教授
2005年より早稲田大学法学部・同大学院で民法科目を担当。法科大学院制度導入前の法学教育を受けた最後の世代。アメリカ法との比較法を通じた民法財産法(特に金融担保法分野)の研究を専門とし、関連論文多数。英語での講義も行う。法制審議会担保法制部会幹事として立法論も経験。
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店