ジャンル 文学の心
中野校
『源氏物語』を楽しく読む 光源氏、最終章へ
橋本 ゆかり(東京都立大学講師)

曜日 | 水曜日 |
---|---|
時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全10回
・04月02日 ~
06月11日 (日程詳細) 04/02, 04/09, 04/16, 04/23, 05/07, 05/14, 05/21, 05/28, 06/04, 06/11 |
コード | 310106 |
定員 | 36名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・世界でも読み親しまれてきた『源氏物語』を愉しく読み味わう。
・『源氏物語』の織り成す物語の特徴を知る。
・今日までどのように享受されてきたのか、その享受のありようもまた学ぶ。
・歌ことば、平安の儀礼、生活様式、恋のルール、舞などの日本文化を知る。
・物語の読み方を身につける。
講義概要
いよいよ光源氏の物語の最終章を読み解いていきます。(『源氏物語』は光源氏亡き後、匂宮三帖、宇治十帖が始まります。)冬講座に続き、夕霧巻末、夕霧の恋の行方、御法巻における紫の上による法華経千部供養、別れ、そして幻巻、光源氏の物語ラストへと進みます。光源氏が駆け抜けた人生の結末はどんな景色だったでしょう。本講座では、言葉の響きを大切にしながら、視覚教材も用いて、平安独自の空間構成、法会や舞などもわかりやすく解説します。初めての方も愛読者の方も大歓迎です。千年以上前に書かれた物語に奏でられる、人々の喜怒哀楽や日本文化の奥深さをぜひご一緒に楽しみましょう。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/02 | イントロダクション 夕霧巻 | |
2 | 04/09 | 夕霧巻を読む | |
3 | 04/16 | 御法巻を読む | |
4 | 04/23 | 御法巻を読む | |
5 | 05/07 | 御法巻を読む | |
6 | 05/14 | 御法巻を読む | |
7 | 05/21 | 幻巻を読む | |
8 | 05/28 | 幻巻を読む | |
9 | 06/04 | 幻巻を読む | |
10 | 06/11 | 幻巻を読む、光源氏ラスト |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆指定テキスト以外でも、『源氏物語』夕霧巻、御法巻、幻巻の原文が付いてあるものであれば、そちらをお使いくださって結構です。
◆新編日本古典文学全集『源氏物語』(小学館)、新潮日本古典集成『源氏物語』(新潮社)なども、お勧めです。
◆初回に、簡潔にこれまでのあらすじをご紹介しますので、初めての方も安心して受講なさってください。(『源氏物語』はどの巻から読んでも面白く読めますから、お楽しみください。)
テキスト
テキスト
『源氏物語(六)柏木ー幻』(岩波文庫)(ISBN:978-4003510209)※上記以外でも、『源氏物語』柏木ー幻巻の原文が付いてあるものなら結構です。
講師紹介
- 橋本 ゆかり
- 東京都立大学講師
- 名古屋大学大学院修了。博士(文学)。専門は平安文学・文化ならびにその享受。単著『源氏物語の〈記憶〉』(翰林書房)、論文に「光源氏の青海波と「袖振り」」(『物語研究』第17号)、「光源氏の分身、柏木の死と「あはれ」の多声」(『物語研究』第21号)、「帝と定子のソーシャルディスタンスと分身たちの声」(『日本文学』第71巻第9号)、「『源氏物語』浮舟と〈記憶の開封〉」(『日本文学』第73巻第2号)、「『豊饒の海』聡子とかぐや姫たちの応答」(共著『虚無の劇場――古典研究者が読む三島由紀夫文学』新典社)など。一般向けには分冊百科『絵巻で楽しむ源氏物語五十四帖』(朝日新聞出版)などで現代語訳と解説を。