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インド入門―インダス文明からIT大国まで 多様なるインドを知る

  • 冬講座

長田 俊樹(総合地球環境学研究所名誉教授、神戸市外国語大学客員教授)

曜日 金曜日
時間 13:00~14:30
日程 全5回 ・01月10日 ~ 02月07日
(日程詳細)
01/10, 01/17, 01/24, 01/31, 02/07
コード 740332
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・多様なるインドを知る
・インダス文明について知る
・インド少数民族の世界を知る

講義概要

皆さん、インドと聞いて何を思い浮かべますか。仏教やヨガなど宗教的な世界を思い浮かべる人、IT先進国として数学に強い国、様々だと思います。じつはそのすべてがインドなのです。ところが、日本ではかなり偏ったイメージだけが取り上げられてきました。そこで、本講座ではインドの様々な歴史や文化について述べたいと思います。とくに、インダス文明や少数民族世界などは一般のインドに関する講義では述べられることがありません。インド47年間の体験に基づき、知られざるインドを紹介し、今や世界一の人口を誇る多様なるインドへの理解を深めていただきたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/10 インド・イメージー仏教・貧困・IT 日本におけるインド・イメージはかなり偏っています。かつては仏教発祥の地としてのインドを思い浮かべる人が圧倒的でした。また、インドの貧困さに焦点が当たることもありました。ところが、最近ではIT先進国というイメージとともに、数学が強い国といった真逆のイメージもあります。どれも間違いではなく、インドのある面を述べています。宗教の多様性を例に、インドの多様性について紹介します。
2 01/17 多様なるインドの言語と文字の世界 インドの公用語ヒンディー語とパキスタンの公用語ウルドゥー語とは話せばお互い通じるのに、文字がまったく異なります。世界的に非常に珍しい言語状況です。一方漢字文化圏では文字は同じ漢字なのに、話し言葉はまったく通じません。第2回はインドの言語と文字の話をします。言語の多様性と文字の多様性を実例を挙げて紹介します。
3 01/24 インダス文明の世界 インダス文明が世界古代四大文明だということは、皆さんご存じだと思います。また、それら古代文明は大河文明だと習います。ところが、インダス文明はインダス川流域にだけあるわけではなく、到底大河文明とは呼べません。第3回では、インダス文明は大河文明でないことを最近の研究成果を交えて紹介します。
4 01/31 インド少数民族の世界 インドには多数の少数民族が住んでいます。そのうちのムンダ人について、講師は40年間研究を続けてきました。ヒンドゥー教ともちがう独自の世界観をもち、稲作農耕民として、日本の民俗とも通じる宗教観を持っています。第4回では40年間の研究成果を踏まえ、少数民族ムンダ人の世界を紹介します。
5 02/07 インドの将来―カースト制度・インフラ整備・経済格差 インドは世界一の人口となりましたが、未だにカースト制度が根強く生きています。われわれは「人間は生まれながらに平等である」という西洋近代の理念を自分のものとして受け入れていますが、インドでは『生まれながらに不平等」といった世界が広がっています。第5回では日本人がこれからインドとどうやって付き合っていくのかを一緒に考えながら、インドの将来について述べてみたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は2月14日を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

◆11/30(土) 11:00より本講座の無料体験講座を実施します。
◆無料体験講座お申込みはこちらから。 >https://www1.ex-waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。

備考

無料体験会での本講座の様子を公開しました。5分程度の動画です。
再生すると音が出ます。視聴の際はご注意ください。

講師紹介

長田 俊樹
総合地球環境学研究所名誉教授、神戸市外国語大学客員教授
北海道大学文学部修士号取得後、インドに留学しラーンチー大学部族地域言語学科で博士号取得。専門は言語学・南アジア研究。2006年から6年間、総合地球環境学研究所でインダス文明に関するプロジェクトを行った。著書に『インダス文明の謎』(京都大学学術出版会)、『アーリヤ人の誕生』(講談社学術文庫)などがある。
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