ジャンル 文学の心

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近代文学の名作に親しむ 夏目漱石『それから』、芥川龍之介『秋』

  • 冬講座

中島 国彦(早稲田大学名誉教授)

曜日 水曜日
時間 13:00~14:30
日程 全4回 ・01月15日 ~ 02月05日
(日程詳細)
01/15, 01/22, 01/29, 02/05
コード 740102
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・近代小説の特色をよく理解する。
・作品の基本的な読み方を体得する。
・更に深い理解をどうしたら体得できるかを考える。

講義概要

この講座では、日本近代の代表的な作品を通して、作品へのアプローチへの仕方を学んでいきます。前に読んだことのある作品でも、新たに読み直すと、新しい魅力が発見できることが多いものです。今回扱うのは、夏目漱石の名作『それから』と、芥川龍之介の作風の転換点となった短編『秋』です。漱石は『それから』(明治42年)で山の手小石川と牛込を背景に青春群像を描き、漱石を師と仰いだ芥川は、『秋』(大正9年)で若い女性の心理を描こうとします。いずれも文庫本で入手しやすいものですので、作品を手元において、ご一緒にその魅力を確認していきたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/15 夏目漱石『それから』の成立 『三四郎』に引き継いで書かれた『それから』は、どういう作品でしょうか。登場人物を整理し、どういう展開があるか、残された構想メモも手がかりに、探っていきたいと思います。
2 01/22 『それから』の作品構造 『それから』は、明治の小石川と牛込を背景にした作品です。そうした地理的な空間と作品の関係を、考察してみたいと思います。
3 01/29 芥川龍之介『秋』の位置 歴史小説に力を発揮していた芥川は、『秋』を書いて、作風を展開します。そこにどういう思いがあったのでしょうか。残された資料から、この問題を考えてみたいと思います。
4 02/05 『秋』の情感と芥川作品の意味 人物描写の分析を手がかりに、芥川作品の持っている意味合いを浮かび上がらせる試みに挑戦します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は2月12日(水)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け) 
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

中島 国彦
早稲田大学名誉教授
1946年東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了、博士(文学)。公益財団法人日本近代文学館理事長。日本近代文学専攻。著書『近代文学にみる感受性』(筑摩書房)、『夏目漱石の手紙』(共著、大修館書店)、『漱石の愛した絵はがき』(共編、岩波書店)、『漱石の地図帳―歩く・見る・読む』(大修館書店)、『森鷗外 学芸の散歩者』(岩波新書)等。

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