ジャンル 世界を知る
早稲田校
プロイセンとドイツの歴史―「悪の国家」の300年
小原 淳(早稲田大学教授)

曜日 | 金曜日 |
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時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全8回
・01月10日 ~
02月28日 (日程詳細) 01/10, 01/17, 01/24, 01/31, 02/07, 02/14, 02/21, 02/28 |
コード | 140309 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・プロイセンの歴史や文化の魅力を知る。
・プロイセンが西洋史に及ぼした影響についての理解を深める。
・プロイセンとドイツの世界史上の意味を考える。
講義概要
戦乱と政争のなかで生まれ育ち、武力でドイツ統一を成し遂げたプロイセンには、軍隊と戦争、権威と秩序、規律と服従のイメージがつきまとう。ナチズムとの連続性が語られることさえある。しかしプロイセンは反面で、カントやヘルダー、マルクス、ニーチェを輩出した、啓蒙と哲学の国家でもある。神聖ローマ帝国の内と外、カトリックとプロテスタント、西欧と東欧の双方にまたがるこの国の歴史は、世界史のなかに類例をみいだせないほどに多面的で、抑揚に富む。本講座は、ヨーロッパの歴史に大きな爪痕を刻んだにもかかわらず、今なお知られていないプロイセンとドイツの歴史を学び、西洋世界とは何かを考え直す機会としたい。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 01/10 | はじめに:「プロイセン」とは何だったのか | |
2 | 01/17 | 三十年戦争と大選帝侯の時代(17世紀):破滅から始まった国 | |
3 | 01/24 | プロイセン王国の誕生(18世紀前半):奇妙な国家と奇妙な君主たち | |
4 | 01/31 | 国家、宗教、地域(17〜18世紀):社会も奇妙? | |
5 | 02/07 | ヨーロッパの強国へ(18世紀後半):兵隊と哲学者の国 | |
6 | 02/14 | フランス革命とナポレオン(1789〜1813):変身 | |
7 | 02/21 | 帝国創設への道(1815〜71):ドイツ統一とプロイセン | |
8 | 02/28 | 二つの世界大戦の時代(1871〜1945):長い終局 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座は2023年度冬学期に実施した同名講座とほぼ同内容となっています。
講師紹介
- 小原 淳
- 早稲田大学教授
- 1975年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学大学院修了。博士(文学)。専門はドイツ近現代史、日独交流史。著書に『フォルクと帝国創設』(彩流社)、訳書に『ビスマルク』(白水社)、『マルクス』(白水社)、『夢遊病者たち』(みすず書房)、『力の追求』(白水社)、『敗北者たち』(みすず書房)、『史上最大の革命』(みすず書房)、『時間と権力』(みすず書房)、『鋼の王国プロイセン』(みすず書房)等。