ジャンル 現代社会と科学

オンデマンド

【オンデマンド】造幣局150年の歩み―大隈重信、渋沢栄一、五代友厚らの功績

  • 春講座

百嶋 計(追手門学院大学教授)

コード 910705
定員 −名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 7,920
ビジター価格 受講料 ¥ 7,920

目標

・明治日本の近代化における造幣局創設の意義を理解する。
・近代通貨制度確立に当たっての大隈重信、渋沢栄一、五代友厚、井上馨らの功績について理解する。
・日本の近代通貨制度と近年の動向について理解する。

講義概要

造幣局は、1871年大阪に創設され、2021年には創業150年を迎えた。まず、造幣局がなぜ大阪に置かれることになったのかなど、当時の時代背景を考察する。また創業に当たっては、明治日本の近代化に尽力した大隈重信、渋沢栄一、五代友厚、井上馨ら「長州五傑」が深く関わっており、その功績を振り返りつつ、造幣局が明治日本の産業革命において、どのような役割を果たしたのかも概観する。併せて、造幣局の創業とともに確立された日本の近代通貨制度とその後の変遷、さらには貨幣の改鋳、紙幣の改刷など通貨制度をめぐる最近の動向についても論じる。

各回の講義予定

講座内容
1 造幣局の創業 幕末の開国により通貨制度が混乱したことから幕府は近代通貨制度の確立を急ぐが、程なくそれは明治新政府に引き継がれた。新政府は、大阪に造幣工場を設置することとし、大蔵省に先立ち造幣局の設置が決まった。こうした時代背景などについて概説する。
2 造幣局創業者たちの群像 造幣局創業に当たっては、明治日本の近代化に尽力した大隈重信、渋沢栄一、五代友厚、井上馨ら「長州五傑」が深く関わっている。またいち早く明治天皇の行幸があり西郷隆盛も随行した。造幣局で躍動した創業者たちの群像とその功績について概説する。
3 明治日本の産業革命、近代通貨制度の確立と造幣局 造幣局は、明治日本の産業革命において、特に大阪でインキュベーターの役割を果たしていた。その際には、「お雇い外国人」の貢献も大きかった。また造幣局の創業に合わせて近代通貨制度が確立した。こうした中での明治期造幣局の事業について概説する。
4 通貨制度をめぐる最近の動向と造幣局の今 現在の造幣局は独立行政法人となり効率的な事業運営を進める一方、近年キャッシュレス化が進展し、貨幣製造枚数も減少している。このような中にあって、造幣局の任務は変わらず、貨幣の改鋳も行われた。来年の紙幣改刷などと併せて通貨制度をめぐる最近の動向や造幣局事業の現状について概説する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2024/03/05)から学期終了翌月末(2024/07/31)までになります。一般申込開始(2024/03/05)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
 2023年度 秋期 「造幣局150年の歩み―大隈重信、渋沢栄一、五代友厚らの功績」 (11/25〜12/16 土曜日、全4回)
 で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

百嶋 計
追手門学院大学教授
1958年奈良県生まれ。1981年京都大学法学部卒業、大蔵省(現財務省)入省、理財局計画官、大臣官房審議官等を歴任。国税庁で査察課長、人事課長、名古屋国税局長等を務め、金融監督庁で監督企画官として金融危機対応に当たる。内閣官房、内閣府では参事官、事務局次長として、小泉構造改革、行政改革、公務員制度改革に携わる。2015年造幣局理事長。2019年より現職。京都大学公共政策大学院非常勤講師を兼任。専攻は、行政法、行政学、租税論。著作に『貨幣制度の過去・現在・未来』、『新五百円硬貨の発行について』、『あるルーマニア官僚との友情―政変を越えて』、『保険制度における支払保証制度の検討状況』
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