ジャンル 現代社会と科学

オンデマンド

【オンデマンド】アメリカ政治の現状と展望

  • 春講座

松井 孝太(杏林大学准教授)

コード 910702
定員 −名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 7,920
ビジター価格 受講料 ¥ 7,920

目標

・アメリカの政治制度の基本的な仕組みと現状を学ぶ。
・アメリカ二大政党(共和党・民主党)の特徴と重要争点を学ぶ。
・バイデン政権の成果と課題、2024年大統領選挙に向けた今後の展望を学ぶ。

講義概要

2022年中間選挙で共和党が連邦議会下院を奪還したことで、バイデン民主党政権は任期後半の政策実現と2024年大統領選挙に向けて難しい舵取りを迫られています。アメリカ国内では民主党対共和党、リベラル対保守、エリート対反エリートといった根深い分断状況が続き、民主主義の危機が叫ばれる一方で、対外的にはアメリカが主導してきた戦後国際秩序に対する中国やロシアなどからの挑戦にいかに立ち向かうのかという課題を抱えています。この講義では、アメリカ政治の基本的な仕組みと現在の情勢について学ぶとともに、2024年大統領選挙に向けた今後の展望と日本への影響について考えます。

各回の講義予定

講座内容
1 アメリカの政治制度の基礎知識 アメリカの大統領制と連邦制には、日本の議院内閣制や地方自治とは大きく異なる様々な特徴があります。ここでは、議会と大統領の間の抑制と均衡、連邦と州の役割分担など、アメリカ政治の理解に欠かせない基本的な政治制度の仕組みとその歴史的背景について学びます。
2 二大政党の特徴と分極化 アメリカでは長年、共和党と民主党という二大政党が争ってきました。支持基盤や政策を異にするこれら二大政党は近年ますます対立を深めており、両者の立場が左右に分かれていく「分極化」と呼ばれる現象が起きています。ここでは、アメリカ二大政党の特徴と現在の両者の対立争点について理解を深めます。
3 アメリカ社会の分断と「トランプ現象」 従来のアメリカ大統領像から大きく逸脱したトランプ前大統領は、国内外に巨大な衝撃を与え、アメリカ政治と国際関係に様々な遺産を残しました。また、「トランプ現象」それ自体が、アメリカ社会の分断の産物であるという見方もできます。ここでは、トランプが登場した背景について改めて振り返るとともに、二大政党内で生じてきた変化と「分極化」の要因及び影響について学びます。
4 バイデン政権・「分割政府」の現状と2024年大統領選挙の展望 バイデン政権は発足以来、トランプ前政権からの大転換を目指してきましたが、今年1月から共和党が下院多数党となったことで、債務上限引き上げ問題をはじめとして厳しい党派対立に苦しんでいます。さらに、トランプ再登板の可能性も含めて2024年大統領選挙に向けた動きも本格化してきました。ここでは、国内外で様々な課題に直面するバイデン政権のこれまでの成果と、今年1月からの「分割政府」状況下での最近の動向、2024年大統領選挙に向けた今後の展望について考えます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2024/03/05)から学期終了翌月末(2024/07/31)までになります。一般申込開始(2024/03/05)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
 2023年度 秋期 「アメリカ政治の現状と展望」 (10/23〜11/13 月曜日、全4回)
 で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

松井 孝太
杏林大学准教授
東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学、イェール大学フォックス・インターナショナル・フェロー等を経て現職。専門はアメリカ政治、政治学、社会保障・労働政策。著作に『アメリカ政治の地殻変動:分極化の行方』(分担執筆、東京大学出版会)、『50州が動かすアメリカ政治』(分担執筆、勁草書房)、『トランプ政権の分析』(分担執筆、日本評論社)、など。
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