ジャンル 芸術の世界

オンデマンド

【オンデマンド】前川國男の求めたモダニズム建築と弟子たちの仕事

  • 春講座

松隈 洋(神奈川大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授、放送大学客員教授)

コード 910402
定員 −名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 7,920
ビジター価格 受講料 ¥ 7,920

目標

・私たちの身近な生活環境を形作ってきたモダニズム建築の概要が理解できる。
・ユネスコの世界文化遺産に登録された国立西洋美術館の設計者ル・コルビュジエに学んだ前川國男の仕事を概観できる。
・以上を通して、現代の建築と都市のあり方を考えるための手がかりの一端をつかむことができる。

講義概要

ル・コルビュジエに学び、レーモンド事務所を経て、1935年に独立、戦前戦後の日本の近代建築を牽引した前川國男(1905〜86年)は、何を求め、どのような建築を実現しようとしたのか。木村産業研究所(1932年)に始まり、戦時下の木造の自邸(1942年)や在盤谷日本文化会館コンペ案(1943年)、戦後の神奈川県立図書館・音楽堂(1954年)や東京文化会館(1961年)、熊本県立美術館(1976年)に至るまで、コンペと弘前の仕事を通して、その建築思想と方法論の核心部分に迫ります。また、前川に師事した3人の弟子、丹下健三、大高正人、鬼頭梓の仕事にも触れて、その広がりと展開についてもご紹介します。

各回の講義予定

講座内容
1 コンペとミュージアム建築から見えてくる前川國男の歩み 前川國男の設計活動の中軸となるコンペの応募案とミュージアム建築を通して、その建築思想の核心を考察する。
2 弘前に見る前川國男の建築思想と方法の変遷と深化 戦前戦後の前川國男の仕事において、弘前という歴史的な風土がもたらしたものとは何か、について紹介する。
3 丹下健三の建築思想と方法―前川國男との違いをめぐって 戦前に前川國男に師事した丹下健三の建築思想と方法について概説し、前川との違いについても考察する。
4 大高正人と鬼頭梓の仕事―二人の弟子たちは何を受け継ぎ、発展させたのか 戦後に相次いで前川國男に師事し、独立して活躍した二人の仕事を紹介し、彼らが発展させようとしたものを紹介する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2024/03/05)から学期終了翌月末(2024/07/31)までになります。一般申込開始(2024/03/05)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
 2023年度 秋期 「前川國男の求めたモダニズム建築と弟子たちの仕事」 (11/25〜12/23 土曜日、全4回)
 で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

松隈 洋
神奈川大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授、放送大学客員教授
ル・コルビュジエに師事した前川國男(1905〜86年)の最晩年に一所員として接し、設計実務に20年間携わった経験を元に、モダニズム建築の歴史と思想を教えています。主な著書に、『建築の前夜 前川國男論』(2019年日本建築学会論文賞受賞)、『ル・コルビュジエから遠く離れて』、『坂倉準三とはだれか』、『建築家・坂倉準三「輝く都市」をめざして』、『モダニズム建築紀行』、『残すべき建築』、『近代建築を記憶する』、『ルイス・カーン』などがあり、前川國男、坂倉準三、村野藤吾、アントニン・レーモンド、白井晟一、丹下健三、浦辺鎮太郎、大髙正人、山本忠司、瀧光夫、鬼頭梓など、多くの建築展の企画に携わってきました。
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