ジャンル 芸術の世界
早稲田校
土と漆喰の建築美をあるく―小屋と蔵と、左官の技
山田 宮土理(早稲田大学准教授)
曜日 | 金曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全4回
・04月19日 ~
06月07日 (日程詳細) 04/19, 05/10, 05/24, 06/07 |
コード | 110431 |
定員 | 20名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・土や漆喰とはどのような材料なのか、左官とはどのような職能なのか理解できる。
・左官技能が存分に発揮された土蔵建築の構成や見方を身に付ける。
・土着の建築にみる土建築の本質が理解できる。
講義概要
土や漆喰を使った建築や、その装飾的・技巧的な仕上げについて取り上げ、世界に誇れる日本の技や美の追究について迫ります。また、こうした最高峰の技とは異なり素人施工による土着建築からみえてくる、土という材料の使い方の本質や美についても考えていきます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/19 | 土壁と左官の歴史 | 土壁や漆喰、左官とは何かを概説し、また日本の壁の歴史を遡り、どのような要求のなかで土壁構法が使われ、発展してきたのかをみていく。 |
2 | 05/10 | 土蔵建築を読み解く | 現在も日本の各地で多数存在する土蔵建築を取り上げ、外観からは分からない壁体内部の多様な構成と、海外の構法と比べた特異性について説明する。 |
3 | 05/24 | 最高峰の技——仕上げ技法、鏝絵、なまこ壁の世界 | 日本には、多様な左官仕上げ技法が存在し、また漆喰を立体レリーフとした「鏝絵」などの装飾的な表現がある。また元来は壁体保護のために用いられた「なまこ壁」が装飾的に用いられた例も多数ある。これらを紹介し、日本の左官が極めた美の世界をみていく。 |
4 | 06/07 | 土着の小屋にみる土建築の本質 | これまで日本の壁として殆ど取り上げられて来なかった土を積んだ壁をもつ土着の小屋を取り上げ、これらの建築から学ぶことのできる土建築の本質や美について説明する。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆3/8(金) 11:30より本講座の無料体験会を早稲田校で実施します。
◆体験会お申し込みはこちらから。
https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/63060/
◆休講が発生した場合の補講日は6月14日を予定しています。
講師紹介
- 山田 宮土理
- 早稲田大学准教授
- 神奈川県生まれ。博士(工学)。早稲田大学大学院博士後期課程修了後、早稲田大学建築学科 助手、近畿大学建築学部 助教・講師を経て2020年4月より現職。学生時代より主として土や左官の建築に関する研究に取り組んでいる。雑誌「日左連」(一般社団法人日本左官業組合連合会発行)にて2022年3月より「土の建築を解く」を連載中。受賞としてSDレビュー2019、2023入選、2023年日本建築仕上学会論文奨励賞などがある。