ジャンル 現代社会と科学
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人類はできそこないである
斎藤 成也(国立遺伝学研究所特任教授)
曜日 | 木曜日 |
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時間 | 10:30~12:00 |
日程 |
全4回
・05月09日 ~
06月20日 (日程詳細) 05/23, 06/06, 06/13, 06/20 |
コード | 710763 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・「できそこないの進化」という観点から人類進化を理解する。
講義概要
SB新書『人類はできそこないである』を基に、人類進化を解説する。ラマルク、ダーウィン、木村の進化論を概説したあと、第1章では人類は生存競争に敗れて住み慣れた森を去った「負け犬」だったと論じる。第2章では猿人・原人・旧人の進化を概観したあと、新人による出アフリカから日本列島(ヤポネシア)にたどりついた人々までの歴史を論じる。第3章では、進化の過程で人類はなにを失ったのかという観点から、痔、腰痛、高血圧、難産などについても論じる。第4章では、現在も残るできそこないの痕跡を、がらくたDNA、ダーウィン結節、歯、顎の退化について論じる。第5章では脳、言語、視覚、嗅覚などについて論じる。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 05/23 | 人類はできそこないである―はじめに&第1章 | 「はじめに」で退化も進化のひとつであり、進化は単なる変化にすぎないことを論じたあと、ラマルク、ダーウィン、木村の進化論を概説する。特に木村資生が提唱した中立進化の考え方に沿って人類進化を考察する。第1章では人類は生存競争に敗れて住み慣れた森を去った「負け犬」だったと論じる。 |
2 | 06/06 | 人類はできそこないである―第2章 | 猿人・原人・旧人の進化を概観したあと、新人による出アフリカから日本列島(ヤポネシア)にたどりついた人々までの歴史を論じる。 |
3 | 06/13 | 人類はできそこないである―第3章 | 進化の過程で人類はなにを失ったのかという観点から、痔、腰痛、高血圧、難産などについても論じる。霊長類最大のペニス、胸のふくらみ、性交姿勢についても論じる。 |
4 | 06/20 | 人類はできそこないである―第4章&第5章 | 第4章では、現在も残るできそこないの痕跡を、がらくたDNA,ダーウィン結節、歯、顎の退化について論じる。第5章では脳、言語、視覚、嗅覚などについて論じる。最後にローマクラブの予言を引用する。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、6月20日(木)を予定しております。
◆『人類はできそこないである』(斎藤成也著、SBクリエイティブ社)に目を通していただき、ご受講いただけたらより理解が深まると思います。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
備考
※講師の都合により5月9日は休講になりました。補講は6月20日に行います。
講師紹介
- 斎藤 成也
- 国立遺伝学研究所特任教授
- 1957年生まれ。東京大学理学部生物学科人類学課程卒業、同大学大学院理学系研究科人類学専攻修士課程修了(理学修士)、テキサス大学ヒューストン校生物学医学大学院修了(Ph.D)。東京大学理学部生物学科助手、国立遺伝学研究所助教授を経て2002年より教授(集団遺伝研究部門)。2022年3月定年退職、4月から国立遺伝学研究所名誉教授・特任教授。単著に1997『遺伝子は35億年の夢を見る』、2004『ゲノムと進化』、2007『ゲノム進化学入門』、2011『ダーウィン入門』、2015『日本列島人の歴史』、2016『歴誌主義宣言』、2017『核DNA解析でたどる日本人の源流』、2018 "Introduction to Evolutionary Genomics Second Edition",2021『人類はできそこないである』(12月刊行)など。編著に2020『最新DNA研究が解き明かす。日本人の誕生』、2021『ヒトゲノム事典』、2021『図解 人類の進化』など。