ジャンル 人間の探求

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「宗教」とは何か?「信じる」とは何か?―キリスト教文化を中心に

  • 春講座

石川 明人(桃山学院大学教授)

曜日 月曜日
時間 13:00~14:30
日程 全4回 ・05月27日 ~ 06月17日
(日程詳細)
05/27, 06/03, 06/10, 06/17
コード 710534
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・宗教について自分自身で考え直すきっかけを得る。
・宗教に対する「偏見」「思い込み」を乗り越える。

講義概要

宗教を「信じる」とはどういうことなのでしょうか? そもそも「宗教」とは何なのでしょうか? この講義では、世界最大の宗教であるキリスト教を例にして、私たちがわかっているようで実はよくわかっていない「宗教」の不思議さについて、じっくり考えてみたいと思います。もちろん、この問いに明確な「答え」はありません。しかし、さまざまな角度から「宗教」という営みの不思議さを見つめることは、「人間そのもの」の不思議さを見つめることにもなると思います。本講義を受けるにあたり、キリスト教に関する予備知識は全く必要ありません。何かしらの信仰をもっている人も、あるいは無宗教の人も、ぜひ一緒に考えてみませんか。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/27 そもそも「宗教」とか「キリスト教」とはどういう概念なのか? 実は「宗教」という日本語は、わりと最近になってから普及した新しい言葉です。同じく「キリスト教」という言葉も日本語としては新しいものです。この言葉には、どんな意味が込められていたのでしょうか。また、そもそもキリスト教は「一つの宗教」とは言い難いものです。まずは、こうした根本的なところを整理してみましょう。
2 06/03 宗教とは、本当に「信じるもの」なのか? 印刷や製本の技術が不十分だった昔のヨーロッパの人々は、本当にキリスト教の教義を正しく「理解」して、そのうえで「信仰」していたのでしょうか。現在のキリスト教徒たちも、本当に「信じている」と言えるのでしょうか。そもそも、何かを「信じる」というの人間の行為は、「宗教」だけの特殊なものなのでしょうか。
3 06/10 平和を祈るのに、なぜ戦争をするのか? キリスト教では「愛」と「平和」を説きますが、それにもかかわらず、歴史上、数々の戦争を繰り返してきました。これは単純に「矛盾」や「偽善」にしか見えません。では、キリスト教は昔から「戦争」についてどう考えてきたのでしょうか。また、しばしば、宗教は「戦争の原因」だと言われますが、それは本当なのでしょうか。
4 06/17 この世には悪があるのに、なぜ宗教を「信じ」られるのか? キリスト教など一神教では、神は「善」にして「全能」だとされています。ところが、現実には、災害・犯罪・事故・病気など、さまざまな「悪」があります。これは明らかに矛盾ですが、それにもかかわらず、なぜ人々はその宗教を「信じる」ことができるのでしょうか。あらためて、宗教を「信じる」という不思議さを見つめてみましょう。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は6月24日(月)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

石川 明人
桃山学院大学教授
宗教学者。博士(文学)。北海道大学助手、助教などをへて、現在、桃山学院大学教授。キリスト教を中心とした宗教学が専門で、著書に『宗教を「信じる」とはどういうことか』、『キリスト教と戦争』、『キリスト教と日本人』などがある。また、戦争や軍事にも関心があり、それらに関連する著書もある。
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