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ヒューマンエラー防止の心理学

  • 春講座

重森 雅嘉(静岡英和学院大学教授、早稲田大学講師)

曜日 月曜日
時間 19:00~20:30
日程 全6回 ・05月13日 ~ 06月17日
(日程詳細)
05/13, 05/20, 05/27, 06/03, 06/10, 06/17
コード 710531
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

産業安全に関連したうっかりミスのメカニズムと防止の考え方を理解する。
産業安全に関連したルール違反のメカニズムと防止の考え方を理解する。
安全の考え方を理解する。

講義概要

産業安全に関連したヒューマンエラー(うっかりミス)とルール違反の発生メカニズムや関係する要因を心理学的に解説します。心理学的な要因としては、記憶の処理、注意や意識システム、思考バイアスや他者存在の影響などが想定されます。また、これらの防止の考え方や産業安全そのものの考え方についても解説、また一緒にディスカッションしたいと思います。講師は大学、大学院で心理学を専攻し、公益財団法人鉄道総合技術研究所、西日本旅客鉄道株式会社への出向、メンテナンス会社や化学プラントとの共同研究、医療事故関係の委員などを通じて現場の安全問題に取り組んできました。アカデミックかつ現場に密着した講義にしたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/13 ヒューマンエラーの定義、うっかりミスのメカニズム ヒューマンエラー、うっかりミス、ルール違反とは何か?事故との関係
うっかりミスのメカニズム(記憶システムと注意システムの問題)
2 05/20 うっかりミスのメカニズムと防止法 さまざまなうっかりミスのメカニズム(入力、判断・思考、出力)
うっかりミス防止法(フェールセーフ、フールプルーフ、指差呼称、ハインリッヒの法則
3 05/27 ルール違反のメカニズムと防止法 ルール違反のメカニズム
(社会的手抜き、同調、集団極性化、集団思考、思考バイアス、リスク・ホメオスタシス)
ルール違反防止法
4 06/03 ストレスとヒューマンエラー 慢性ストレスの問題(思考侵入、思考抑制の皮肉効果)と対策(ストレス対策)
急性ストレスの問題(緊張場面のチョーク、もう一つのうっかりミスメカニズム)と対策(緊張対策、エクスプレッシブ・ライティング、瞑想)
5 06/10 事故から学ぶ 事故分析、何を学ぶか
ヒヤリハット
事故情報の提供方法
6 06/17 産業安全の考え方 頑健な安全を目指すかしなやかな(レジリエントな)安全を目指すか?(レジリエンス・エンジニアリング)
従来の安全の考え方(SAFETY-I)と新しい安全の考え方(SAFETY-II)、管理的安全と創造的安全
リスク・バランス

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は6月24日(月)を予定しています。
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。一部、講師と受講生の皆様とで双方向のやりとりを想定しているため、可能な限りカメラをオンにしてご参加ください。
◆『ヒューマンエラー防止の心理学』重森雅嘉 (日科技連)(ISBN:9784817197283) 授業中に参照することはありませんが、講義内容の多くはテキストに準じています。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

重森 雅嘉
静岡英和学院大学教授、早稲田大学講師
博士(心理学、立教大学)。専門分野は、産業・組織心理学、産業安全。公益財団法人鉄道総合技術研究所主任研究員を経て現在、静岡英和学院大学短期大学部教授。早稲田大学等で非常勤講師を担当。書籍等著作物として「ヒューマンエラー防止の心理学」(日科技連)がある。
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