ジャンル 現代社会と科学

中野校

社会人のための必修教養講座 地政学 国際政治の戦略的な視点を学ぶ

  • 秋講座

奥山 真司(多摩大学大学院客員教授)

曜日 土曜日
時間 15:05~16:35
日程 全8回 ・10月05日 ~ 12月14日
(日程詳細)
10/05, 10/19, 10/26, 11/09, 11/16, 11/30, 12/07, 12/14
コード 330705
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・「地政学」とは何かを理解する
・国際政治における戦略的な視点を身につける

講義概要

地政学とは何か。その基本的な考え方を元に古代からの歴史を振り返りつつ現代まで、主に西洋での論者たちの議論を中心にたどっていきます。植民地主義と帝国主義、そして現代のグローバル化に至るまで、国家が何を脅威と考え、それを「地政学的な視点」として身につけてきたのか、そしてそれが現代のグローバル化した世界にどのような示唆をもっているのかを学んでいきます。※本講座は、2024年度春学期の同名講座の内容と一部重複する部分もありますが、シュミレーションや新たな情報も交えて、さらに理解が深まるように内容を再構築しております。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/05 地政学は学問か 地政学とは何か。その前に、国際関係論の視点を元に、古代から専門家たちはどのような議論をしてきたのかを実例とともに学ぶ。
2 10/19 地政学の歴史:その1 地政学、とりわけ古典地政学の歴史を、19世紀後半から20世紀の冷戦時代まで学ぶ。ドイツ生まれと言われる地政学だが、実はアメリカとの交流や、それがイギリスで台頭した理由を探る。
3 10/26 地政学の歴史:その2 地政学の歴史を、主にドイツのものを中心に批判的に考察する。ナチス・ドイツはなぜ地政学を必要としたのか、それがその後にどのような影響を与えたのかを学ぶ。
4 11/09 批判地政学 地政学は客観的な学問なのか、それとも単なる帝国主義のイデオロギーなのか?80年代から哲学系の研究者たちを中心に盛り上がってきた「批判地政学」の議論を、言説やメディア論などに注目しながら批判的に学ぶ。
5 11/16 現代の地政学 冷戦後にグローバル化してアメリカ一極となった世界だが、果たして地政学はまだ有用なのか。ここ10年ほどの実例を中心に、米中ロの大国間競争、さらにはサイバーや宇宙まで、地政学が活用されている実態を学ぶ。
6 11/30 地政学と大戦略 戦後の冷戦期に展開された地政学の議論を、おもに「大戦略」という観点から学ぶ。ケナン、キッシンジャー、ブレジンスキーのような実務担当者から、ポーゼン、ウォルト、ミアシャイマーのような国際関係論の学者たちまで、彼らの地政学的な議論の前提を探る。
7 12/07 シミュレーション 第一回目 講義で学んだことを踏まえてシミュレーションゲームを体験する。第一回目は主にルール説明。
8 12/14 シミュレーション 第二回目 講義で学んだことを踏まえてシミュレーションゲームを体験する。第ニ回目は実践。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆『サクッとわかる ビジネス教養 地政学』(奥山真司著、 新星出版社)に目を通していただき、ご受講いただけたらより理解が深まると思います。
◆休講が発生した場合の補講は、12月21日(土)を予定しています。

講師紹介

奥山 真司
多摩大学大学院客員教授
博士(戦略研究、英レディング大学)。専門分野は古典地政学、戦略研究、テクノロジー哲学など。過去に青山学院大学等で戦略論の講師などを担当。現在は拓殖大学大学院でも非常勤講師を務める。書籍等著作物として『世界最強の地政学』など。訳書は『インド太平洋戦略の地政学』など多数。

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