ジャンル 現代社会と科学

中野校

東京の「でこぼこ」風景を読む―地形・地質の300万年形成史

  • 春講座

鈴木 毅彦(東京都立大学教授)

曜日 月曜日
時間 15:05~16:35
日程 全2回 ・06月03日 ~ 06月17日
(日程詳細)
06/03, 06/17
コード 310717
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

目標

・東京の地形の成り立ちを理解する。
・東京各地の地形や地盤の調べ方を身につける。
・東京における地震や火山噴火の影響を理解する。

講義概要

東京は、国内最大の平野「関東平野」西部に位置します。低地、台地、丘陵からなり、東京は起伏がある都市といえます。このような地形がどのくらいの時間をかけて、どの様に形成されたのかを読み解きます。講座では、23区が低地と武蔵野台地からなること、多摩ニュータウンが多摩丘陵で造成されたことを示します。その上で、低地、台地、丘陵が気候変化による海面変化と地殻変動で形成されたことを解説します。さらに国内最大の平野「関東平野」がなぜ存在するのか、東京の地下地質の最新情報を用いて説明します。なお講座では、立川断層や関東ローム層など、身近な地形・地質と直下地震や火山噴火についても触れます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/03 東京の「でこぼこ」風景を読む:23区と多摩の地形の成り立ち 23区の下町・山の手は、地形的にそれぞれが低地と武蔵野台地に相当することを紹介し、各々がいつ頃にどの様に形成されたかを解説します。説明にあたり、キーワードとなる気候変動、氷河性海面変動、地殻変動、関東ローム層を取りあげます。さらに多摩丘陵・狭山丘陵が、相模川または多摩川の流れや立川断層と関係することにも触れます。
2 06/17 東京の「でこぼこ」風景を読む:関東平野からみた東京の地形・地質 日本最大の平野「関東平野」の成り立ちを紹介します。300万年前にはほとんどが海の底であった地域が陸化して関東平野となりました。その痕跡は多摩丘陵や多摩川の河床に露出し、さらに武蔵野台地の地下に厚い地層として残されています。なぜ海が陸地になったのか、そのころ奥多摩の山々はどうなっていたのか、百万年単位の地形の変化を解説します。

講師紹介

鈴木 毅彦
東京都立大学教授
静岡県生まれ。理学博士。専門分野は、地形学・第四紀学・火山学。東京都立大学島嶼火山・都市災害研究センター長兼任、現在、日本第四紀学会会長。書籍等著作物として「日本列島の「でこぼこ」風景を読む」(ベレ出版)、「写真と図でみる地形学 増補新装版」(東京大学出版会)がある。
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