ジャンル 現代社会と科学

中野校

社会人のための必修教養講座 地政学 国際政治の戦略的な視点を学ぶ

  • 春講座

奥山 真司(多摩大学客員教授)

曜日 土曜日
時間 15:05~16:35
日程 全8回 ・04月27日 ~ 06月22日
(日程詳細)
04/27, 05/11, 05/18, 05/25, 06/01, 06/08, 06/15, 06/22
コード 310705
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・「地政学」とは何かを理解する
・国際政治における戦略的な視点を身につける

講義概要

地政学とは何か。その基本的な考え方から歴史、そして現代までの応用を、主に西洋での論者たちの議論を中心にたどっていきます。植民地主義と帝国主義、そして現代のグローバル化に至るまで、国家が何を脅威と考え、それを「地政学的な視点」として身につけてきたのか、そしてそれが現代のグローバル化した世界にどのような示唆をもっているのかを学んでいきます。
※本講座は、2023年度秋学期の同名講座の内容と一部重複する部分もありますが、新たな情報も交えて、さらに理解が深まるように内容を再構築しております。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/27 地政学を大きくつかむ 「地政学とは何か」の前に、国際政治における基本的なものの見方を身につける。第一次世界大戦を期に誕生した「国際関係論」という学問をベースに、専門家たちはどのような議論をしてきたのかを実例とともに学ぶ。
2 05/11 地政学の歴史:ドイツでの発展 地政学の歴史を、19世紀後半から20世紀初頭までの大まかな経緯とともにドイツでもてはやされた経緯を見ていく。そしてそれが、アメリカとの交流や、それがイギリスで台頭した理由を探る。
3 05/18 地政学の歴史:アメリカとイギリス 地政学の歴史を、主にマハンとマッキンダーの言説を中心に見ていく。その当時の思想がどのような形で広まってきたのか、その経緯を探る。
4 05/25 地政学の歴史:冷戦の準備 地政学の歴史を、主にスパイクマンの大戦略に関する議論を見ることによって捉えていく。
5 06/01 冷戦と地政学 戦後の冷戦期とその後に展開された地政学の議論を、おもに「大戦略」という観点から学ぶ。ケナン、キッシンジャー、ブレジンスキーのような実務担当者から、ポーゼン、ウォルト、ミアシャイマーのような国際関係論の学者たちまで、彼らの地政学的な議論の前提を探る。
6 06/08 批判地政学 地政学は客観的な学問なのか、それとも単なる帝国主義のイデオロギーなのか? 80年代から哲学系の研究者たちを中心に盛り上がってきた「批判地政学」の議論を、言説やメディア論などに注目しながら批判的に学ぶ。
7 06/15 現代の地政学 地政学は現代の国際政治においてどのような有用性を持つのかを、いくつかの概念を中心に考察する。日本は「地政学」的に見てどのような状態にあるのか、宇宙やサイバー空間は地政学を否定するものなのかを議論する。
8 06/22 シミュレーション 講義で得た地政学の知識をベースに、ボードゲームを使って机上演習を実施する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆『サクッとわかる ビジネス教養 地政学』(奥山真司 新星出版社)に目を通していただき、ご受講いただけたらより理解が深まると思います。

講師紹介

奥山 真司
多摩大学客員教授
博士(戦略研究、英レディング大学)。専門分野は古典地政学、戦略研究、テクノロジー哲学など。過去に青山学院大学等で戦略論の講師などを担当。現在は拓殖大学大学院で非常勤講師も務める。書籍等著作物として『サクッとわかるビジネス教養・地政学』など。訳書は『インド太平洋戦略の地政学』など多数。

  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店