ジャンル 現代社会と科学

中野校

絶滅の人類史―私たちはどこから来てどこへ行くのか

  • 春講座

更科 功(武蔵野美術大学教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・04月20日 ~ 05月25日
(日程詳細)
04/20, 04/27, 05/11, 05/18, 05/25
コード 310721
定員 33名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・なぜ私たちが類人猿と分かれて、人類として進化することになったのかを理解する。
・なぜ何種もいた人類のなかで、私たちホモ・サピエンスだけが生き残ったのかを理解する。
・絶滅した人類の生き方を知ることによって、現在の私たちの生き方を理解する。

講義概要

私たち人類が進化する以前には、直立二足歩行をする動物も、脳が私たちのように大きい動物も、まったく進化しなかった。それは、直立二足歩行にも大きな脳にも、重大な欠点があるからだ。それにもかかわらず、それらが人類で進化した理由を講義する。さらに、繁栄していた様々な人類が、約10万年前から次々に絶滅し、私たちホモ・サピエンスだけが生き残った理由についても解説する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/20 なぜ直立二足歩行が進化したのか 直立二足歩行をする動物は人類以外にいません。それは直立二足歩行に大きな欠点があるからです。それなのに、なぜ人類では直立二足歩行が進化したのか、その理由を考えていきます。
2 04/27 なぜ牙がなくなったのか 類人猿の仲間で牙を持たないのは人類だけです。その理由については、「人類は残酷な動物だから」という古い説と、「人類は平和な動物だから」という新しい説を紹介します。
3 05/11 なぜ脳が大きくなったのか こんなに大きな脳を持った動物は人類以外にいません。それは、直立二足歩行と同様に、大きな脳には欠点があるからです。それなのに、なぜ人類では脳が大きくなったのか、その理由を考えていきます。
4 05/18 絶滅した様々な人類 かつての地球上には20種以上の人類が暮らしていました。それらの人類は、どんな姿をして、どんな暮らしをしていたのかを紹介して、絶滅した理由についても考えていきます。
5 05/25 生き残ったヒトという人類 20種以上もいた人類のなかで現在まで生き残ったのは私たちヒト(学名はホモ・サピエンス)だけです。私たちは特別だったのか、それとも生き残ったのはたまたまだったのか、その答えを探っていきます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、6月8日(土)を予定しています。

講師紹介

更科 功
武蔵野美術大学教授
1961年東京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業後、民間企業勤務を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。現在、武蔵野美術大学教授。著書に『化石の分子生物学』(講談社現代新書、講談社科学出版賞)、『絶滅の人類史』(NHK出版新書)、『若い読者に贈る美しい生物学講義』(ダイヤモンド社)などがある。

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