ジャンル 現代社会と科学

中野校

宇宙の科学最前線―まだ解けぬ5つの謎の物語

  • 春講座

縣 秀彦(国立天文台准教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・04月20日 ~ 05月25日
(日程詳細)
04/20, 04/27, 05/11, 05/18, 05/25
コード 310720
定員 45名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・現代天文学の到達点と課題を理解する。
・講義後も自身の興味の対象として宇宙の探究が可能なように基礎知識とスキルを身に付ける。
・宇宙時代に向けて人類の有り様を考察する。

講義概要

今日の天文学の主な課題は、①物質と時空の理解(宇宙論(宇宙の始まり、宇宙の終焉)、銀河の進化、超巨大質量BHの進化、マルチメッセンジャー天文学 元素の起源など)と②地球外生命の探究(太陽系内惑星・衛星・小天体の直接探査、系外惑星探し、ハビタブルゾーン天体、宇宙文明など)の2つと言われています。本講座では主にそれぞれの研究の到達点とまだ解けぬ謎への挑戦について、数式などは使わずに天体画像やイラストを用いて平易に説明します。本講座は受講後も個人でさらに天文・宇宙の世界を深められる資質・能力の育成も目指します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/20 地球外生命―宇宙人はいますか? アストロバイオロジー(宇宙生命学)の歴史と最新情報の紹介 皆さんは宇宙人はいると思いますか?
2 04/27 恒星の一生と物質の起源―私たちはどこから来たのか? 「私たちは星の子」と言いますが、本当にそうでしょうか?恒星や惑星の進化や輪廻はどこまで解明されているのでしょうか?
3 05/11 銀河の進化―超巨大ブラックホールって何? 私たち地球上の生命は「細胞」の集合体なのに対し、私たちが住む宇宙は「銀河」の集合体です。銀河とは何か?その解明の歴史を紹介し、まだ解けぬ謎に迫ります。
4 05/18 加速膨張する宇宙―ハッブルテンションとは? 宇宙はどのように誕生し、どのような将来を迎えるのか?難解な宇宙論の世界を平易に紹介し、なぜ多くの研究者が宇宙論に取り付かれるのか?その魅力を探ります。
5 05/25 宇宙とヒトの関わり―人はなぜ宇宙に魅せられるのか? 天文学は人類の歴史の中でもっとも古い学問の一つと言われています。古今東西、ヒトはなぜ宇宙に魅せられてきたのでしょうか?宇宙とヒトの関わりについて5回の講義のまとめを試みます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は6月1日(土)を予定しています。
◆参考図書『ビジュアル天文学史』(縣秀彦著、岡村定矩監修、2023年、緑書房)、『すべての人の天文学』(縣秀彦編著、2022年、日本評論社)
◆参照ウェブサイト(講義の中でも紹介予定) 日本天文学会「インターネット天文学辞典」https://astro-dic.jp/ , 国立天文台 https://www.nao.ac.jp/

講師紹介

縣 秀彦
国立天文台准教授
総合研究大学院大学・准教授、一般社団法人宙ツーリズム推進協議会・代表、 信濃大町観光大使、日本天文学会会員、日本文藝家協会会員
1961年長野県生まれ。「面白くて眠れなくなる天文学」(PHP出版)、「星の王子さまの天文ノート」(河出書房新社)、「日本の星空ツーリズム」(緑書房)、「ビジュアル天文学史」(緑書房)など多数の著作物を発表。NHKラジオ深夜便「ようこそ宇宙へ」他に出演中。

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