ジャンル 世界を知る

中野校

映画からみる国際社会 民族問題から共生社会を考える

  • 春講座

安井 裕司(駒沢女子大学教授)

曜日 火曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・05月14日 ~ 06月11日
(日程詳細)
05/14, 05/21, 05/28, 06/04, 06/11
コード 310308
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・映画のストーリーを通じて諸外国の時代によって異なる社会や文化を理解する
・映画作品を通じて、民族問題と多民族が共生できる社会を考える

講義概要

2022年2月のロシア軍によるウクライナ侵攻に続き、2023年10月のハマスによるイスラエルへの攻撃と、それに対するイスラエルのガザ地区に対する軍事的報復は、改めて民族問題をクローズアップさせることになりました。本講座では、民族問題に関連する5つの映画作品を紹介し、民族問題の現状を把握し、多民族が共生できる社会の構築を考えていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/14 映画『テルアビブ・オン・ファイア』(2018年) エルサレム。パレスチナ人青年サラームは、ヘブライ語ができることでパレスチナ人にもイスラエル人にも人気のドラマ『テルアビブ・オン・ファイア』の雑用係として働いている。ある日、サラームは、毎日通っているイスラエルの検問所でイスラエル人の司令官に呼び止められると、『テルアビブ・オン・ファイア』の脚本家だと嘘をついてしまう。イスラエル人司令官はドラマの内容に注文を付けてきてサラームが言う通りに脚本を書くと、なんとそれがドラマに採用されてしまう。
2 05/21 映画『ドンバス』(2018年) ウクライナ東部ドンバス地方。2014年から親ロシアのウクライナからの「分離派」とウクライナ軍との軍事衝突が続いてきた。戦闘の背景で、プロパガンダやフェイクニュースが横行し、暴力行為や公権力による汚職が起こっている。無法地帯となったドンバスの社会が描かれていく。
3 05/28 映画『ベルファスト』(2021年) 北アイルランド・ベルファスト。9歳の少年バディは、家族と友達に囲まれ、充実した毎日を過ごしていた。しかし、1969年のある日、プロテスタントの武装集団がカトリック住民への攻撃を始め、彼の世界が激変する。平和であったベルファストは、この日を境に分断され、憎しみの街へと変化していく。
4 06/04 映画『涙するまで、生きる』(2014年) 1954年、アルジェリアではフランスからの独立運動が起こっている。元軍人の教師ダリュのもとに、殺人の容疑をかけられたアラブ人のモハメドが連行されてくる。裁判にかけるため、山を越えた町にモハメドを送り届けるよう憲兵から命じられたダリュはやむを得ずモハメドとともに町へと向かう。様々な困難を乗り越えていくことで二人に友情が芽生える。
5 06/11 映画『マイスモールランド』(2022年) クルド難民の17歳のサーリャは、現在、教師になることを夢見て、埼玉の高校に通っている。父、妹、弟は日本語は十分ではなく、サーリャに依存している。家ではクルド人の文化・伝統を維持しながらも学校では日本人学生と同じように過ごす彼女だったが、彼ら一家の難民申請が不認定となり、生活が一変する。

講師紹介

安井 裕司
駒沢女子大学教授
栃木県出身。英国バーミンガム大学大学院博士課程修了(PhD)。ルーマニア・アカデミー歴史学研究所研究生、(在北アイルランド)国連大学国際紛争研究所インターン、法政大学国際日本学研究所客員研究員、日本経済大学神戸三宮キャンパス教授を経て現職。大阪ユネスコ協会理事。
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