ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

ロシア・ウクライナ戦争とEU

  • 春講座

須網 隆夫(早稲田大学教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全1回 ・06月01日 ~ 06月01日
(日程詳細)
06/01
コード 110785
定員 60名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

目標

・EUによる欧州統合の意味について理解する
・ロシア・ウクライナ戦争のEUへの影響を考える
・ウクライナのEU加盟に伴う問題を理解する

講義概要

1950年代に始まった欧州統合は、1990年代にEUを誕生させ、共通通貨ユーロを実現した。しかしEUは、2009年のユーロ危機以降様々な問題に直面し、その存在価値を問われてきた。しかも現在、ロシアのウクライナ侵略により、EUを取り巻く状況は大きく変化しつつある。ウクライナでの戦争は、EUの将来にどう影響し、またEUの行動は戦争の推移をどのように変えるのか。
講義は3部構成で行う。第1に、EUは、開戦前にはどのような状況にあったのか、第2に、ロシアの侵略に直面したEUは内部に対立を抱えながら、どう対応しているのか、そして第3に、今後EUはどこに向かい、それは日本にとり何を意味するのかを考える。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/01   【前半】EUによる欧州統合の現段階
域内市場を中核とするEUの現段階を確認する。EUは、国家ではなく、主権国家の連合体である。そのため、EUを国家と同じアクターとして議論することはできない。ウクライナ戦争に焦点をあてる前提として、EUによる欧州統合の現状を検討する。
【後半】ロシア・ウクライナ戦争へのEUの対応
開戦後、ウクライナは、EUへの加盟目を申請した。他方、EUは、一方でロシアに厳しい制裁を課しながら、他方さまざまな場面でウクライナを支援している。しかし、加盟国間には意見の対立もあり、それは、開戦以前から存在した、EUの基本的価値を巡る対立とも絡み合っている。このような、ウクライナでの戦争を取り巻く、複雑な状況をEUの視点から解説する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座については、休講が発生した場合の補講日を設けておりません。
◆情勢の変化によって、講座内容が変更になることがあります。

講師紹介

須網 隆夫
早稲田大学教授
1954年生まれ。東京大学法学部、カトリックルーヴァン大学大学院卒。EU法、国際経済法専攻。日本EU学会元理事長、日本国際経済法学会理事長、経団連21世紀政策研究所研究主幹。主な著訳書等:『ヨーロッパ経済法』(新世社、1997年)、共編著『英国のEU離脱とEUの未来』(日本評論社、2018年)、共編著『EUと新しい国際秩序』(日本評論社、2021年)など。
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